心理学(恋愛/ビジネス)
NLP心理学用語
★肯定的意図★
すべての行動には、肯定的意図がある
一見マイナスに見えてしまう行動にもプラスの意図が隠されています。
すべての行動に失敗はなくその行動には価値を生かせる状況がある。
●肯定的意図の例●
(マイナス思考)いつも寝坊をしてしまう。
↓
(肯定的意図)
寝坊することで睡眠を多く取ることができます。
睡眠時間が多いと疲れが解消されます。
(マイナス思考)人に自慢話をする。
↓
(肯定的意図)
自分の良いところ伝えることが(アピール)できます。
承認欲求が、満たされ前向きな気持ちになれます。
(マイナス思考)仕事を詰め込む。
↓
(肯定的意図)
仕事が多いと自分が必要だと感じられます。
忙しいことで、自己認知が得られます。
★ミルトン・モデル★
提唱者:ミルトン・エリクソン博士の言葉のマジック(催眠療法・言語構造の第1人者)
~潜在意識の扉を開く伝え方~
名詞化
「学び」「好奇心」「幸せ」「喜び」「理解」
など、不特定で抽象的な名詞を使う。
「心理学を学ぶ事で気づきがあります」
●削除●
「何を」の目的語が欠落した文章。
「あなたは、できます。」
●埋め込まれた、質問・命令●
質問や命令をされた
という意識を聞き手に
与えず、答えさせる。
「私は心理学からあなたが何を学びたい
と思っているのかを、知りたいのです。」
「○○を教えてくださったら
なぁと、思うんですが?」
●前提●
文章の構造、言葉の使い方、非言語の
使い方に「前提」が埋め込まれている。
「この講座の後、仕事に対する
姿勢は、どう変わりましたか?」
「もし、そうだとしたら」「あるとしたら」
「あえて考えてみると(みたと)したら)」
●接続詞(リンキング)●
原因結果(~が、~させて)
『経験』と『経験』の間
には、相互に関連性
がある。接続詞を利用
して関係性を認識する
「心理学を学ぶ事が、あなたを
豊かな気分にさせてくれます」
●会話文中の要求●
『問いかけ』と思わせる
発言の中に、命令が挿
入されている。命令され
たいとおもわれない。
「何が欲しいか、言ってくれますか?」
「なんども練習して、もらえますか?」
「違った方法でやり直して貰えますか?」
★メタファー(隠喩)★
●引用
・成功者、権威者のある人の話を引用する
・相手と自分以外の第三者の言葉を利用することで、相手の抵抗を少なくします。
『イチロー選手が言っていたんだけれどね~ 』
『この間のニュースで見たんだけど○○女優が・・・』
●ことわざ
・よく知られている「ことわざ」を用いて伝える。
「石の上にも3年」 忍耐力の大切さを説く
●身近なストーリー
・自分や身の回りの人を題材にしたストーリーを話す。
・身近なストーリーの状況が相手に近いことで、共感力や影響力を与える。
「私の若いころの話しなんだけれど~」
「以前勤めていた頃の上司との間にあった出来事なんだけれどね~」
●寓話・おとぎ話し
・肯定的な結末を迎えるお話し
アンデルセン物語 日本昔話しなど 漫画、小説、絵本など
メタファーとは寓話からの事例を説明することで聞く側の理解や納得を
確かめる方法のことをメタファーといいます。
※寓話とは、道徳的な教訓を伝えるための短い物語・たとえ話である。
★S・C・O・R・E・(スコア)モデル★
S・C・O・R・E・モデルで問題解決
に効果的な意識状態を構築する
●建設的な問題解決をする事ができるテクニック●
仕事がうまくいかない、人間関係がうまくいかないなど、
いろんな問題が絡んでいる場合は、
まずどんな解決方法があるかを検討します。
そこで有効なのがS.C.O.R.Eモデルです。
このスキルは、効果的な解決方法の戦略(ストラテジー)を
練ったり感情を整理するのに適しています。
S.C.O.R.Eモデルは、5つの質問に回答していきます。
1「Symptom」(シィンプタァム)現状→現在の問題で、気づいている事柄は?
(問題となっている困難や不快な感情、思考などを指します。)
2「Cause」(コーズ)原因→現状の問題を作り出しているものは?
(問題となっている感情や行動などを引き起こすキッカケとなる考え方を指します。)
3「Outcome」(アウトカム)目標→現状とは違う望ましい状態や目標は?
(現在の状態から抜け出し、達成したい目標(状態)のことを指します。)
4「Resource」(リソース)資源→原因や現状を変化させて、目標達成できる要因は?
(現在の状態から抜け出す為に必要となる考え、信念、価値観、感情を指します。)
◎メンター(助言者・指導者・信頼のおける相談者)に助言を乞う。
イメージのなかで「助言」や「応援」をしてもらいたい人物をメンターとして、
自分が抱えている問題解決のヒントを貰う。
例えば、「あの人(メンター)なら、こんなふうに言ってくれるはずだ!」
5「Effect」(エフェクト)結果→目標を達成した事によって、得ることは?
(目標(状態)を達成したあとの結果を指します。)
抱えている問題について、各要素ごとに考えることで、
問題解決に対する新たな情報やリソース(問題解決する力・資源)を得ることができて、
問題解決に対する選択肢も増えることになります。
その結果、思考が柔軟になって、効果的な戦略(ストラテジー)が見つけやすくなります。
このスキルを使うことで、問題解決に向けて適切な決断をくだすことができ、
現在の状況や人間関係において、効果的に変化できます。
T.O.T.E.モデル(目標達成に近づく実践モデル)
S.C.O.R.Eモデルで達成したい課題や目標ができたらコールを目指すための
プロセスT.O.T.E.モデルを活用する。
目標を適正化した後は、目標達成に向けて動いて行く
~目標達成に向かうプロセス~
T (Testテスト)試す
目標(目的)に近づいているかを確認する
現状と目標とを比較し差があるかどうか検討する
O (Operateオペレイト)操作(実行)
目標(目的)にどれだけ近づいたか確認する
様々な手段・行動ができるように柔軟性を持つ
T (Testテスト)試す
目標(目的)にどれだけ近づいたか確認する
現状と目標とを比較し差があるかどうか検討する
※ギャップ又は、一致感が無い場合は、再度Operate (操作)に戻りTest(試す)をします。
E (Exitイグジット)出口(達成)
現状と望ましい状態とのギャップが無く、一致感
があれば、Exit(出口)で終了です。
失敗という概念はない!失敗ではなく、(テスト)をしただけなので、がっかりする必要などありません。もちろんその過程では別の方法を試す必要性があり物事を失敗と捉えず現状と目標との間にギャップがあるのなら、何度でも「テスト・操作(実行)・テスト」という作業を繰り返せばいいのです。
「失敗はない。フィードバックがある」※行動や振る舞いの反応の結果を基にして修正することです。
望ましい状態と現状を比較(T)、行動し(O)、繰り返しチェックしながら(T)、目標達成を目指す(E)!!
★ディズニー・ストラテジー・モデル★
自身の中の3人の知恵を借りる!
ウォルト・ディズニーの成功パターンをモデル化したワークです。
創造者ディズニーは、夢を信念とした(ドリーマー)本人と、
周囲に現実者(アリスト)批判者(クリティック)という、
それぞれの視点・思考パターンをもつ三つの異なるパーソナリティーである
人材を配し、世界的成功を収めたと言われています。
このワークで、自分の中にいるドリーマー、リアリスト、
クリティックの知恵を借り、三者の意見を統合して、目標や計画を
実現可能な形に練り上げて行きます。
①ドリーマー (創造的)のポジション
目標を明確化する
○○したい視点
創造的、つまり夢を見ている人のこと。「あの人、ほら吹きじゃないの」といわれるぐらいに、
非現実的なことばかり話しているような人がこのポジションに位置する。
実はウォルト・ディズニー自身がドリーマーで、夢のようなことばかり言っていたと、
伝えられています。このドリーマーのポジションに入ると、できないことはない。
何でもできてしまう。ほしいものは何でも手に入るし、怖いものなしの状態です。
②リアリスト (現実的)のポジション
行動計画を立てる
必要なことを計画する視点
夢や目的を達成しようとする方向に歩いていく、現実的な人がこのポジションに位置する。
「これを手に入れるためには、どういう行動をしたらいいだろうか?
まずいつまでに、何をしようか」と戦略を立てて行動する人がこのポジションに位置します。
③クリティック(批評的)のポジション
目標と現実のギャップを考える
足りないモノを探す視点
建設的な観点から批評する人が位置するポジション。
「こんな夢見たいなことばっかり言っているけど、ちゃんと準備してあるの?」
「計画立てたみたいだけけれども、みんなに伝えてあるの?」など、
きちんとできているかどうかを分析し、チェックする人がこのポジションに位置します。
※この手法が生み出されたのは、フリッツパールズのゲシュタルト療法が発端です。
★サブモダリティ★
人は、五感という知覚の扉(モダリティ)を通じて経験します。
映像、音、温度、感度、におい、味などの感覚をどのように感じているのかを具体的に、
識別可能な構成要素に細分化したものを『サブモダリティ』といいます。
サブモダリティは、自分で意識的に調整もできることです。
サブモダリティを変化させると、その体験にまつわる自分の印象や解釈(意味)
も変化します。暗い思い出を無色透明に変えたり、薔薇色の思い出をより明るく
輝かせることも自分で自由に『演出』が可能なのです。
★タイムライン★
空間に「時間の経過」をあらわすラインをイメージして、時間の概念、時間の組織を変化させます。
実際に、空間ラインをイメージし、体を動かすのでVAKOG(五感)の全てを駆使し、効果的にイメージできます。
一直線の時間軸を設定し、そこを自分が歩いて移動することで過去・現在・未来の自分を体感する。
頭の中だけで考えるのではなく、実際に地面や床にラインを描き、身体を使って行うことで、
五感のすべての感覚を駆使し、効果的に結果をあらわせます。
現状に行き詰まっているとき、過去や未来から自分の力となるリソースを受けたいとき、
過去のネガティブな体験やこだわりを書き換えたいとき、望ましい未来を創造したいときなど、さまざまな目的で使えます。
★ポジション・チェンジ★
まったく違う視点から新しい意見や解決策を得られます。
ポジション・チェンジは、「相手との関係改善のための特効薬」と考えられています。
人は、自分中心に目に入るものを捉えて相手の事情や心情をくみとることに不慣れです。
これが相手とのコミュニケーションを図る上でのハードルになっている場合が多いです。
例えば、幼い時から「頑張りなさい」「おとなしくしなさい」「ダメな子ね」と言われ続けてきたとしたら、
それ以外のことをする自分は受け入れられなくなってしまうかもしれません。
そんなとき、自分自身や向き合う相手の本音や深層心理を知るスキルが、
このポジション・チェンジです。自分の立ち位置を確認すると同に、視点を変化させることによって、
ものの見方や感じ方までも変えることができる画期的なスキルです。
NHKの番組で、メジャーリーガーのイチロー選手が、自身がスランプを脱出する方法をお話されております。
「スランプに陥ると、ライトスタンドから観客として自分を見つめます。
ライトスタンドの観客席から、バッターボックスにいる自分と相手の
ピッチャーを眺めます。 客観的な立場からバッターボックスにいる、
スランプに陥る自分を見ることで、主観的な立場では、気づくことが
できないことに気づくことができるからです。」 (イチロー選手)
ピッチャーに対してどう向き合っているかです。
自分の欠点は、自分では、分からない事がおおいものです。
他人から見れば直ぐ分かる欠点ですが、他人は、なかなか欠点を指摘してくれません。
そんなイチロー選手のスランプ脱出方法はポジション・チェンジに良く似た方法で語られております。
イスを3つ用意して、ポジション①(自分)とポジション②(相手)が向き合うよう
にイスを置くようにする。リード役が、それぞれのポジションの役割をつたえます。
「ポジション①自分の立場で意識して相手を観察し自分の思いを述べるポジションです」
「ポジション②相手の立場で意識して自分を観察し相手の立場になって、思いを述べるポジションです。」
「ポジション③自分と相手とは関係のない第三者の立場(中立)で意識して相手と自分の関係性を観察し
三者の立場で思いを述べるポジションです。」
★6段階リフレーミング★リフレーミング
否定的な行動パターンを上手く変える!!
◆改めたい癖や習慣を改善
自分にとってマイナスの癖や行動パターンには、肯定的な意図が隠されていると考えます。
その肯定的な意図を尊重しながら、振る舞いや行動、反応を別のものにしていこうというのが
6段階リフレーミングと呼びます。
●6段階リフレーミングの流れ●
➀リフレーミングで受け止め方を変える
視点や見方を変えて、ネガティブな思い込みを
ポジティブ・リフレーミングする。
②状況のリフレーミング
適切な状況では価値をもつことを導く見方です。
この振る舞いは、どんな状況で価値をもつのか考える。
③内容のリフレーミング
行動や事柄の意味づけを、他の意味を見出して
価値あることとする。
④6段階リフレーミング
肯定的な意図を否定せずに、別の方法(行動)で肯定的な
意図を満たそうと考える。
●リフレーミング●例文
(否定的)どうせできなを→(肯定的)きっと上手く行くと言葉を変えてみる
(否定的)もうダメだ→(肯定的)何とかなる
(否定的)あと5分しかない→(肯定的)まだ、5分もある
(否定的)心配しないように→(肯定的)安心してね
(否定的)間違えないように→(肯定的)正解できるようにしようね
●ポジティブ・リフレーミング●例文
(否定的)落ち着きがない→(肯定的)行動力のある
(否定的)神経質→(肯定的)繊細な、細やかな
(否定的)頑固者だ→(肯定的)信念を持っている
(否定的)意思が弱い→(肯定的)協調性がある
(否定的)飽きっぽい→(肯定的)流行に敏感な
(否定的)優柔不断→(肯定的)物事を慎重に考える
(否定的)怒りっぽい→(肯定的)情熱的、感情豊かな
(否定的)わがまま→(肯定的)自分に正直
★アンカリング★
アンカリングとは、外部刺激と内部反応を結びつけるプロセスをいいます。
アンカリングを利用することで、内部反応をスピーディに呼び起こしたり、
相手に悟られずに引き出したりすることができます。
アンカーとは、英語で船の錨(イカリ)のことです。
錨を沈めて船を港に留めておくように、呼び覚ましたい状態(感情、感覚、イメージ)を
身体の特定の部位や動作に記憶させることです。
■再アンカリング
アンカーが起こったとき、そこから新しい感じ方、行動の仕方、
反応の仕方などを見つけるために行います。
<アンカリングの例>
①視覚的
特定のジェスチャーを用いる。色・目からの方向
②聴覚的
特定の言葉や声の調子を用いる。声の大きさ、肯定、速さ、位置、距離
③感覚的
腕に触れる、肩に手を置くなど。圧力、リズム、温度
■インステート
インステートとは、経験のなかに完全に浸っている状態のことです。
<アンカリングの例>
①経験の強度
なんてことのない感情や状態に対してアンカーを作っても意味が無い。
今までの経験の中で最高の気分を味わった時やこんなふうだったら最高と思うことを浮かべる。
②ユニークな刺激
アンカーは、どんな方法でもいいですが、手を握るとか 腕を組むなどのように、
日常でよく行う動作は好ましくありません。必要のない時にアンカーが発火する為です。
ですから「ユニークな刺激」である事が大切です。
普段あまり触れない場所を触るとか、耳を引っ張るとか「やー」といったかけ声でもOKです。
③アンカリングのタイミング
経験のピーク直前!!人は、いつまでもその特定の感情の中に入り込んでいることはできません。
ピークをむかえた後、徐々にさめていくのが普通です。
そのためアンカーは、その感情がピークに達する少し前のタイミングで作ります。
④アンカリングの正確さ
再現し引き出せる際の正確さ!必要な時にいつでも使える刺激である事が大切です。
★アンカー★
アンカーは、ひとの特定の反応とそれを引き出すための条件付けられた刺激のことをいいます。
アンカーは自然に発生することもあれば、意図的にかけることもできます。
たとえば「ベルが鳴ったら、教室へ入る」というのも「ベルをならす」ことがアンカーであり、
「教室へ入る」というのが「反応」です。
アンカーは、経験(視覚、聴覚、感覚)の一面であるため、
覚えてないと思われる記憶などその時に抱いていた感情など、経験全体を呼び起こすことができます。
<例>
●昔の歌を聞いて、当時を思い出す。
●懐かしい匂いで子供時代を思いだす。
●写真を見て、その時の情景を思いだす。
この例題のように、皆さんが経験した事が、(それが、肯定的であれ、否定的であれ)
その時のさまざまな感覚を覚えていて、アンカーによって呼び起こされるのです。
※訓練しだいでなりたい自分に瞬時になれる体内スイッチをつくることも可能です。
アンカーの種類
① 無意識のアンカー
サブリミナル効果(潜在意識、意識と潜在意識の境界領域に刺激を与える)
② 繰り返しのアンカー
CM、条件反射(無意識でする行動)
③ 瞬間のアンカー
大きな影響(トラウマなど)
ビクトール・フランクルのロゴセラピー
ビクトール・フランクル
ロゴセラピーとは「生きる意味」を見出すのを援助する!
心理療法(セラピー)です。ロコセラピーは、ギリシャ語でロゴス「意味」とセラピー「治療・癒し」を合わせた造語です。フランクルは、「心のむなしさ」を抱えて苦しんでいる人が、自らの「生きる意味」を見つめ直し再発見するのを援助するための理論と方法を構築しました。
「意味への意志」こそ、人間を最も強く動かしている!
フロイトは「精神分析学」不健康な人間が対象の原因論で、「快楽への意志」です。
マズローは「人間心理学」健康な人間が対象の欲求の5段階で、「自己実現への意志」こそが、幸福へとつながる。アドラーは「個人心理学」人は、自ら選んだ目的や目標に向かって生きている。原因ではなく目的を追求している目的論で、「力への意志」こそ、人間を強くする。それに対して、フランクルの「ロゴセラピー」は、「快楽への意志」、「自己実現への意志」、「力への意志」の存在を否定したわけではありません。これらの意志は人間にとって最も必要な欲求であり、それらが、満たされなかった時の「代替え物」であると考えました。快楽を追求したり、自己実現を追求したり、力を追求したりしている人は、「意味への意志」を満たせないからこそ、心のむなしさを埋めるためにそうしているにすぎないのだとフランクルは考えたのです。
日々の仕事に「意味」を見出し「使命感」を感じて取り組む
人生の意味、働くことの意味を見出せないまま、金銭、地位、名誉を求めて働き続けても心はむなしいままです。やみくもに働き続けてもメンタルに不調をきたし、うつ病になる人も少なくありません。「働きがいが感じられない」と、転職を繰り返すことにもなります。日々の仕事に「意味」を見出し「使命感」を感じて取り組むことができていると、人間の心は深く満たされていきます。目の前の仕事を「自分の人生の使命」と感じて、仕事に取り組むことで、人は、自分の心が満たされるのを感じることができます。
人間は人生に意味を求めて生きている
1)創造価値:何かを創造して世の中に与える
2)体験価値:何かを経験して世の中から得る
3)態度価値苦悩に対して何らかの態度をとる
ヴィクトール・E・フランクル(霜山徳爾・訳)『夜と --ドイツ強制収容所の体験記録』(みすず書房、1956/新装1971)【原著初版:1947年】
ヴィクトール・E・フランクル(池田香代子・訳)『夜と霧』(みすず書房、2002)【原著・改訂初版:1977年】
『夜と霧 』(1947)、『死と愛―実存分析入門 』(1946)、より参考し引用
ロゴセラピー働く意味が分からない?
Q1.日々の生活に意味を感じません。
生きるのに意味などないのではないかと考えています。
[フランクル]どんな時も人生には、意味があります。
たとえあなたが、それを疑っているとしても。
※すなわち人生から何を私たちが、期待できるかが問題ではなく、人生が何を私たちに期待しているかがもんだいなのです。
Q2.仕事をしていても、自分が成長している実感が
得られません。 そのため、働く意欲が湧きません。
[フランクル]その仕事をあなたにとって成長の機会にできるかどうかはあなた次第。成長のチャンスになるか無駄な時間になるかはあなたの手にかかっているのです。
※事実というものは運命ではない。重要なのは私たちが事実に対してとる態度である。
Q3.毎日仕事をしながら「この仕事は自分がやらなくてもいいのではないか」と思ってしまいます。
[フランクル]どんな人にも、その人生で果たすべき「使命」が与えられています。
人は自分の仕事を通して人生の使命を果たすことで人生の意味を実現している。
※私たちに課せられた独自の意味を満たす所の仕事を荷うことは、
決して避けたり恐れたりすべきではない。
Q4.毎日残業ばかりで、仕事以外のことも、うまく行きません。
もう、人生に疲れきってしまいました。
[フランクル]自分自身に目を向けないでください。
自分の人生に与えられている意味と使命人生で
「果たすべきこと」「満たすべき意味」に目を向けて下さい。
※勇気をもって生きるか、また疲れきって生きるのかは、どんな場所にも、本人が自分の人生の意味にはっきりした信念をもっているかどうかだけにかかっている。
ヴィクトール・E・フランクル(霜山徳爾・訳)『夜と --ドイツ強制収容所の体験記録』(みすず書房、1956/新装1971)【原著初版:1947年】
ヴィクトール・E・フランクル(池田香代子・訳)『夜と霧』(みすず書房、2002)【原著・改訂初版:1977年】
『夜と霧 』(1947)、『死と愛―実存分析入門 』(1946)、より参考し引用
ロゴセラピー仕事のミスや失敗でくよくよする意味とは?
Q1.仕事で辛いことがあるとくよくよ思い悩み、落ち込んでしまいます。弱い自分を何とかして変えたいのです。
[フランクル]悩み苦しんでいることは、あなたが、「苦悩での勇気」を持っている証拠です。涙を恥じる必要はないのです。むしろそれは、あなたが苦悩への勇気持っていることを保証します。※本来、苦しみに直面しても、それを避けて、考えないようにすることで、苦しまずにすませる人もいます。苦しむ機会から逃避しております。ですから正面から苦しみを受け止める事ができる「勇気」を持った人です。
Q2.何をやっても失敗ばかりです。何かに挑戦することが、怖くなってしまいました。
[フランクル]たとえ失敗したとしても何かに挑むことで、心の深いところに満たされた感覚が残ることがあります。それが人間の精神的な成長につながってゆくのです。※仕事に失敗し、成果があがらなかったとしても、そのことは必ずしも無意味であったことを意味しません。何か失敗したとしても心の深いところで、「やるべきことはやった」という充実感が残っていれば、これから様々な経験を体験して、積み重ねていけば、人間として成熟して、精神的な成長につながります。
Q3.失敗してはいけないと思えば思うほど失敗してしまいます。
[フランクル]考え過ぎてしまうクセを治そうとするのではなく、目の前のなすべきことを淡々とやってみましょう。そうすれば、いつしか自分の考えに、とらわれない自分に気づくはずです。※どんな順序で足を動かすのかと敵に聞かれたムカデは、そのことに注意を向けたとたんに、足を動かすことが全くできなくなってしまいました。そしてムカデは、決定的な反省過剰のために死んだのです。考え過ぎることにより「失敗恐怖」に陥るのです。人間は、自分自身を見つめ過ぎるとよくないのです。失敗したことを考え過ぎず自分に与えられた仕事の役割を日々懸命に取り組むことです。
Q4.人間関係がうまくいかないと、「この職場はダメだ」と、すぐに転職をします。転職先でも毎回、同じような人間関係の問題に苦しんでおります。
[フランクル]現実をあるがままに認めること。そこからしか、何も始まりません。
※事実の目の前で、目を閉じても事実それ自体を取り除くことにはならない。問題を先送りするだけです。手厳しい言葉ですが、不幸を世界から排除することはできません。現実から目をそむけず事実を直視することが大切です。
ヴィクトール・E・フランクル(霜山徳爾・訳)『夜と --ドイツ強制収容所の体験記録』(みすず書房、1956/新装1971)【原著初版:1947年】
ヴィクトール・E・フランクル(池田香代子・訳)『夜と霧』(みすず書房、2002)【原著・改訂初版:1977年】
『夜と霧 』(1947)、『死と愛―実存分析入門 』(1946)、より参考し引用
ロゴセラピー働く意味とは?
Q1. 現在の会社では規模が小さいので、価値の高い仕事ができません。転職すれば、自分の可能性をもっと発揮できると思います。
[フランクル]仕事の価値は、その大きさとは関係ありません。仕事を通して人生に与えられた使命をどれだけ果たせているか、それだけが重要なのです。
※活動半径がどのぐらい大きいかということが重要なのではなく、人間がその使命圏をどれほど満たしているかと言うことが重要なのです。仕事の大きさではなく、与えられた持ち分において、自分に授けられた使命をまっとうできているかが、重要です。
Q2. 上司からアドバイスをもらえなかったり、提案に賛同してくれる仲間がいなかったりすると辛いです。
[フランクル]孤独な時間を持つ必要があります。孤独において人は自分自身に目覚めることができるからです。また、孤独なしには、他者との真の出会いも不可能です。※人間は孤独でなければならない。そうしてはじめて自分は独りではないし、また独りではなかったと言うことを知ることができます。人間は、自分を支えてくれている人が周りに存在していることを忘れがちな生き物です。自分を支えている存在を忘れてしまうと、「私はなんて孤独だろう」と感じてしまうのです。
Q3. 最近どの仕事をしていてもうまく行きません。
スランプに陥っております。
[フランクル]悩み苦しむスランプの期間をどのように過ごすかが重要です。
あなた次第で、その期間が大変意味深い時間に変わりうるからです。
※スランプに陥った時間を乗り越えれば、やがて過去になります。砂時計の真ん中は絶えずザーッと砂が落ちている部分が「現在」で、「未来」は、砂時計の上部で未来はこれからどうなるか分からない、「過去」は砂時計の下部で過去は取り消すことができないです。
しかし、今後の財産として、その過去を思い出すと解決のヒントになる時もあるのです。
Q4. もっとお金が欲しいです。そうすれば、まったく違う人生になるのではないかとおもいます。
[フランクル]お金は手段にすぎず、目的にはなりません。あなたのお金をあなたの人生にとって意味あるものにするかどうかは、あなた次第です。
※お金は本来、人生の目的ではないです。自分の人生を意味あるものにし、人生に与えられた使命を果たしていくための手段です。金銭を増やそうとすると衝動に駆られて金銭を追求し続けた結果、多くの人が金銭の奴隷となり金銭に支配された人生を送ります。
ヴィクトール・E・フランクル(霜山徳爾・訳)『夜と --ドイツ強制収容所の体験記録』(みすず書房、1956/新装1971)【原著初版:1947年】
ヴィクトール・E・フランクル(池田香代子・訳)『夜と霧』(みすず書房、2002)【原著・改訂初版:1977年】
『夜と霧 』(1947)、『死と愛―実存分析入門 』(1946)、より参考し引用
ロゴセラピー仕事と幸福の意味とは?
Q1. 人生の目標を見失いました。
[フランクル]もう自分自身を見つめるのはやめにしましょう。何かに向かって動き続けることです。※ブーメランが、的を外れた場合にのみ投げた手のもとに、もどってくるように、人間もやはり、自分自身の使命を見失った場合にのみ、自分にもどってきて自己実現しょうとするのです。自分自身のことにばかり考えている人は「もっと幸せになりたい」などといつも思っている人は、獲物を外したブーメランのようなものだと言うことです。
重要なのは、動き続けること。「これは面白い」「興味がある」と思ったら、やってみること。
そして、与えられた仕事を全うすることが大事です。
Q2. 日々、職場の環境が急速に変化しています。その変化にこれからもついていけるか不安です。
[フランクル]未来がどうなるかは、誰にもわかりません。未来のことを思い、わずらうのはやめにしましょう。それはただ、余計な不安を生むだけです。
-
私たちは、どんな場合にも自分を変えて行く機会に恵まれているのです。自分を変えて行く自由があり、そして、誰もが自分のこのチャンスと自由を活用する権利があるのです。時代の変化は速いです。ですから、10年後の自分がどうなるか考え過ぎることに意味がありません。
-
今この瞬間に、あなたの人生が求めていることをどう答えるかです。
Q3. やりたいことがたくさんあります。でも、いつかできるだろうと思い、つい先延ばしにしてしまっています。
[フランクル]今、この瞬間は二度と戻ってきません。「やりたいこと」があるのなら、先延ばしするのはもうやめて、「今すぐ」それをしてください。
※もし人間が不死ならば、人は何事も延期してもよいことになる。つまり、何事も今、行う必要がなくなってしまうのです。自分の人生を意味や価値で満たすために必要なことは自分が有限な存在であることをリアルに自覚して生きることです。与えられたこの瞬間を大切に生きることです。
Q4. そもそも「人生の意味」とはなんでしょうか?
[フランクル]すべての人の人生に意味があります。しかしそれは、ある人の人生の、その状況にだけ当てはまる「独自の意味」です。すべての人のすべての人生に当てはまる「一般的な人生の意味」などというものは、存在しません。
※その人だけ与えられた独自の悩み苦しみをその人が自分自身の悩み苦しみとして引き受け悩み苦しみぬくことは、ほかの仕方では不可能な飛躍的な人間的成長の機会になります。
その成長のチャンスを逃がすことなく、あなただけの「人生の意味を」見つけて下さい。
ヴィクトール・E・フランクル(霜山徳爾・訳)『夜と --ドイツ強制収容所の体験記録』(みすず書房、1956/新装1971)【原著初版:1947年】
ヴィクトール・E・フランクル(池田香代子・訳)『夜と霧』(みすず書房、2002)【原著・改訂初版:1977年】
『夜と霧 』(1947)、『死と愛―実存分析入門 』(1946)、より参考し引用
メンタル
やる気の心理<外発的動機づけ&内発的動機づけ>
心理コラム⑲「やる気の心理」
やる気とは?心理学では「達成動機」と言います。心理学者マレーは「達成動機とは、難しいことを成し遂げること。障害を克服し、高い水準に達すること。他人と競合し他人をしのぐこと。才能をうまく使って自尊心を高めること」つまり、難しいことも高い水準を目指して自分の力でやり遂げることです。それでは、やる気はどこから湧いてくるのか?やる気には2種類の領域の動機づけが存在します。
<内発的動機づけ>
例えば、社員のやる気を高める場合「新規事業を任せて刺激を与えるなど」
「実行しようとしている事に対してやる気や興味を持ち行動を起こす」のが内発的動機づけ
<外発的動機づけ>
例えば、社員のやる気を高める場合「給料を増やす。ボーナスを奮発するなど」
「実行するに見合う報酬(賞、お金など)や罰によって行動を規定しようとする」のが外発的動機づけ
例えば、勉強しない子供にたいして「叱ったり」「ほめたり」「報酬」を与えたり、外の働きかけによってやる気を引き出す外発的動機づけは一時的に効力を発揮しますが、報酬がないと以前よりやる気が出ないです。子供は「勉強しなかったら怒られる」と仕方なく勉強をしているのは、親を安心させるために、見せかけのやる気で、本当のやる気ではないので長続きしません。やる気を出し続けるには内発的動機づけと外発的動機づけが合わさることです。
●外発的動機づけに大切な要素●
アメとムチ理論です。叱るにしてもほめるにしても、相手の自尊感情(人格や欠点などを否定することなく自分を好ましいと思う感情)に気を配ることが大切です。子供の自尊感情を育むのは、親の温かい態度です。叱る時も、真剣に愛情を持って何が悪いか説明をして、しっかり叱ることです。ほめる時も、同じように理由を説明してほめることです。叱るだけでは子供は受動的になり、ほめるだけでは慢心につながります。自分は価値ある存在であるという自尊心が自信をつけさせ、物事に積極的に取り組めるのです。もうひとつは、期待を持って接することです。親や教師によって子供の成績が向上する心理効果ピグマリオン効果(教師期待効果)です。心理学者のローゼンサールとジャコブソンが教師の抱く生徒への期待を実験的に調査した結果、伸びるはずだと先生が期待していた生徒の成績は、約半年後には他の生徒に比べて高くなる傾向が示されました。同じ成績結果でも先生が「あなたはできるのだから、頑張りなさい」と暖かい励ましを受けた生徒の方が「あなたは頭が悪い、やっても無駄だ」と言われていた生徒よりも優秀な成績を収めたというわけです。
●内発的動機づけに大切な要素●
勉強して学ぶことや人間関係の大切さ、社会的ルールの意味などを知ることで、自ら内発的な好奇心や探求心を起こす。また自分で課題や目標を設定して、達成しようとすることです。楽しいから、やりがいを感じるからやっているなど外側からの動機づけを必要としない状態です。
内発的動機づけに大切な3要素
①自己決定感
(自分で主体的に決めたことをやっているという自覚を持つ)
②他社受容感
(他者理解、自分の立場だけでなく、相手の立場になって考えられる視点を持つ)
③交流感
(自分は周囲の人と親しくかかわる。自分は周囲の人から受容されている。と思う気持ち)
やる気が出ない、継続できないという時には、その動機が外発的動機づけなのか?それとも内発的動機づけなのか?というのをチェックすることです。
<チェック方法として>
「その事は、頼まれなくてもやりたい事ですか?」
「その事は、お金を払ってでもやりたい事ですか?」
自分の外側からやってくるものではなく、自分の内側から湧き上がってくる興味や意欲が「やる気」や「継続」の元になります。外発的動機づけが影響を及ぼし内発的動機づけとなる場合もあります。やる気を長続きさせるためには、外発的動機づけ内発的動機づけのどちらも持ち合わせることが大切です。
首尾一貫感覚(しゅびいっかんかんかく)SOC
メンタル強化 ストレス対処(コーピング)
抑うつ状態の改善に役立つ首尾一貫感覚!
SOCとは「Sence of conherence」の略で
日本語で訳すと「首尾一貫感覚」と呼びます。
ユダヤ系アメリカ人の医療社会学者
アーロン・アントノフスキー博士に
より提唱された考え方です。
アーロン・アントノフスキー博士は1970年代
にイスラエルで、ナチスの強制収用所に収容
されて過酷な環境を生き抜き生還した経験を
持つ更年期女性の調査をして、その3割に当た
る人が心身ともに健康であったことに注目し、
1987年に健康を保持増進させる一つの要因と
して首尾一貫感覚(SOC)を提唱!!
SOCは3つの要素から成り立っています。
①「有意味感」
どんなことにも何らかの意味を見出せる感覚。
②「把握可能感」
混乱した状況でも先をある程度見通せる感覚。
③「処理可能感」
なんとかなる、自分は大丈夫という感覚
心理学(その他)
マニックス・ディフェンサー
心に葛藤を抱えているにも関わらず
そのことを隠すために無意識に明るく
振る舞ったりする。
例えば
SNSで毎日キラキラした投稿ばかりを過剰に続ける人など
一見幸せそうに見えますが、他人の反応(承認欲求)を得ることで
なんとか自信がない自分を元気づけ心の傷を隠しているのです。
その投稿記事をみて羨ましがる人は、その人(投稿者)に利用され
ているのです。
ジェームズ・ランゲ説
アメリカの心理学者ジェームズと
デンマークの生理学者ランゲ提唱
人間の体の動きと感情に関する学説
例えば
悲しいから涙が出る(×)のではなく
涙が出るから悲しくなる(〇)のです。
ですから、悲しい時や元気がない時
意識して、笑うとハッピーな気持ちに
なるのです。(作り笑顔でも効果的)
楽しいポーズや表情を明るく変える
ことで、心をプラスの方向へ導けます
シロクマ理論(努力逆転の法則)
不安はその場ですぐに声にだす!!
相手が目上の人で自分の言動に対して
不機嫌そうな素振りををされると、怒ら
せたのかどうか確認したいのに不安で確認
できないことはよくあります。
しかし、後々考え込み不安が増します。
その解消法は、相手に「確認」しない限り
不安は消えない。
もし、相手が怒っていたとしてもその場で
怒られた方が、一時的に落込むかも知れ
ませんが、その方が気持ちがスッキリします。
もし、その場で確認できない場合は、シロクマ理論
※シロクマ理論(人間の記憶力に関する現象)
アメリカのウェグナーという心理学者が、1987年に
「シロクマ実験」なる実験を行いました。
白くまの映像を3つのグループに見せたあとそれぞれの
グループに次のようなお願いをしました。
グループA:「シロクマのことを覚えておいてください。」
グループB:「シロクマのことを考えても考えなくてもいいです。」
グループC:「シロクマのことだけは絶対に考えないでください。」
期間をおいて調査したところ映像を鮮明に覚えていたのは、
なんとグループCの人たちでした!!
(皮肉過程理論)とか (感情抑制の逆説)と呼ばれています。
忘れようと意識すればするほど記憶に定着してしまう現象です。
心理学でいうところの努力逆転の法則です。
ですから、「忘れようと」意識するのではなく
「ま、いいか」と口に出すことで自然と忘れて行きます。
なぜなら、過去は変えられないからです。
大事なのは、「今」です。
「今」を大事にすることで、未来も良い方向に変わります。
過去をわすれて、現在と今に目を向ける事こそ大事です。
そうすることで、余計なストレスを抱えなくて済みます。
HSP(繊細な人)
アメリカの心理学者エレイン・アーロン博士がHSPという概念で提唱!
脳の神経システムレベルの話で人よりも敏感に物事に反応!5人に1人
感じる力が人よりも強く、自分の外側にある事はもちろんのこと
自分の内側で起きている事もよく感じ取る人です。
感じる力が強いというのは、一見良いようにも聞こえますが
当の本人たちはそのせいで普通の人よりも疲れやすく
そして傷つきやすくなっています。
自分は人よりも繊細で、人一倍いろいろな事に気づいてしまうし、人一倍
そのことで疲れてしまっているかもしれないと「自分の心を押し殺す」!
つまり、自分のそうした繊細な感性を押し殺し、なるべく自分の心を「無」
の状態に保とうとしてしまう事です。 自分の心を深く閉ざしてしまうと、
自分にとって悪いものだけではなく良いものまで全て感じ取れなくなる。
「心を閉ざして自分を殺す」といった極端な道に走る必要はありません。
「自分は人よりも、もともと繊細なタイプなんだなあ」と気楽に思いましょう。
学習性無力感
提唱者:ポジティブ心理学者マーティン・セリグマン
実験:犬で行われた実験で、一度、無理だと
思うと行動するのをあきらめてしまう!
例えば
サーカスの象は、小象のころから足首を鎖でつながれています。
象は力が強いので、鎖を引きちぎって逃げ出すことができるはず
ですが、小象のときに「抵抗しても無理」とインプットしいる為です。
大きくなれば簡単に鎖を引きちぎって逃げることができるのに、
小さい頃の「無理だ」という無力感を学習したことで、「逃げる」と
いう発想が無いのです!この現象は、人間にも当てはまります。
ケース・フォーミュレーション
書籍:精神分析的ケース・フォーミュレーション
著者:ナンシー マックウィリアムズより提唱
ケース・フォーミュレーションを日本語に訳すと=事例定式化
クライエントからお話を聞いたり(心理アセスメント)しながら
[見立て]をして、支援の方針を定めるといった意味合いです。
※心理アセスメントとは、面接や検査を通してクライエントが
抱える問題を客観的に明らかにすることです。
自動思考は、それを意識的に客観視しようとしなければ全く
気づくことができません。なぜならば、その思考の中に自分
の意識が埋もれてしまい、気づくことができないからです。
そこでおすすめなのが ”ケース・フォーミュレーション ”
という方法で自分の自動思考を掘り下げて客観視できます。
※自分自身を客観的に認知する能力を「メタ認知」と呼ぶ。
匿名性の心理状態
●匿名だと攻撃性が増します。
攻撃性と匿名性の関係を実験した、
(米)心理学者ジンバルドは、
3人の女性に目だけが開いた頭巾を
かぶってもらい、互いの顔が分から
ない時と頭巾をかぶらないで互いの
顔が分かる時のどちらの状態の方が
より攻撃的になれるかといった実験
を行いました。
結果は、何も被らず顔を見せている
時より頭巾を被っている状態の方が
より攻撃的になれることがわかりました。
匿名性の状態を「没個性化」と呼び、
この状態になる要因として、
ジンバルドは次の4つを挙げています。
①匿名性の保障
②責任が分散
③興奮
④感覚刺激が多すぎる
この状況になると、人は自己監視が甘くなり、
目の前の刺激への感受性が増大し、直情的に
反応し、長期的な見通しもなくなると提唱
●フラストレーション攻撃仮説
心理学者ミラーとダラードの唱えた
「フラストレーション攻撃仮説」です。
この仮説では、人は欲求不満状態に陥ると
攻撃行動を起こすと説明されます。
フラストレーションが大きければ大きいほど、
攻撃性は強くなるというのです。
日常生活の中では、フラストレーションの
原因に直接怒りを爆発させるのは、難しいです。
フラストレーションの発散で多い手法は、
影で悪口を言うといったことです。
その他にSNS上でネット炎上の対象者などです。
自己正当化
自己正当化とは、明らかに自分に落ち度があるにもかかわらず、
身勝手な理由を並べて自身の立場を弁護することです。
自己正当化をする人は、失敗の原因を他者や状況に押しつける
ことで、精神的な苦痛から逃れようとします。
心理1:責任の追及から逃げたい
心理2:失敗を過度に恐れている
心理3:自分は周りより利口だと思い込んでいる
心理4:バレなければ何をしても構わないと思っている
心理5:自分のプライドを守りたい
●自己正当化のメリット●
メリット1:自分の正しさを主張する“材料”を探すことができる
メリット2:他人より優位なポジションに立てる
メリット3:交渉において一時的だが大きな利益を得られる
●自己正当化のデメリット●
デメリット1:ミスに対する恐怖心を克服できない
デメリット2:人間関係におけるトラブルの“原因者”となりやすい
●自己正当化から抜け出す手段”自己受容”
自分を正当化する「見かけの因果律」から抜け出す手段は?
劣等コンプレックスを克服するには、「自己受容」が不可欠です。
自己肯定とは、できもしないのに「わたしはできる」
「わたしは強い」と、自らに暗示をかけることです。
自己受容とは、仮にできないのだとしたら、その「できない自分」
をありのままに受け入れ、できるようになるべく、前に進んでいく
ことです。自らに嘘をつくものではありません。
例えば、、30点の自分に「今回は、運が悪かっただけで、
本気をだせば自分は100点なんだ」と言い聞かせるのが自己肯定です。
それに対し、30点の自分をそのまま受け入れた上で「100点に近づく
にはどうしたらいいか」を考えるのが自己受容になります。
ウソをつく心理
ウソをつく心理
心理コラム⑱「ウソをつく心理」
皆さんは、ウソをついた経験があるでしょうか?幼い時に母親に「ウソは泥棒の始まり」と叱られたことはないですか?しかし大人の世界では「ウソも方便だよ」と許されるウソもあると肯定します。
確かに正直過ぎると損したり、世の中には正直に言っても渡れない場合があります。しかし適度なウソはコミュニケーションを図る為にも有効な場合もあります。それでは、心理的なウソを紹介いたします。
①自覚したウソ
ウソだとわかっていて違う事を言うウソ
②意図したウソ
事実と違う事を相手に信じ込ませるウソ
③罪隠しのためのウソ
過失や悪事を隠すウソ
④勘違いや知識不足のウソ
知識不足や勘違いも結果としてウソになる
⑤目的がハッキリしたウソ
相手からお金をだましとる、自分の利益が目的になるウソ
⑥平気でウソをつく
根も葉もないような事をまことしやかに語るウソ※酷い人は虚言症
⑦誇張(こちょう)ウソ
うわさ話しや自慢話しなどを大げさに話すウソ
⑧引っかけのウソ
本当の事がわかっていても、笑いや冗談を言うウソ
⑨思いやりのウソ
事実を話すと相手を傷つける可能性があると考えてつくウソ
⑩人付き合いや保身のためのウソ※許される可能性が高いウソ
(合理化)
約束を守れなかった時などにする口実や言い訳のためのウソ
(その場逃れ)
やってしまった事に対して聞かれた時に
「やっていない」と違う事を言ってその場を凌ぐウソ
(予防線)
出かける場所や目的を偽りトラブルをさけるウソ
思いやりのウソや人付き合いや保身などのウソ⑦~⑩は、許される可能性が高いウソです。
①~③のウソは犯罪者に多く詐欺的な行為で許せないウソになります。
④のウソはウソの度合いにもよりますが許される時もあいますがこれも許されないウソになります。
⑤のウソは商売目的の許される範囲も多いですが、ボッタくりすると詐欺になります。
⑤の人は、フット・イン・ザ・ドアの心理的効果を使い匠に相手を騙す方がおられます。
商売に関しては許される面もあるのですが、私みたいな心の相談業務で、これを行う方は、許されないウソです。例を上げますと、「初回無料です」と無料で相談をする事で人を集めて、次も来てもらう(商売戦略)と言ったたぐいのものです。人は、無償でされたことは、必ず返したいと言う心理状態が働きます。それを臨床例に入れて自分の価値を上げる為に相談者を道具にする方です。このウソは⑤の自分の利益が目的になるウソです。他に似た例を上げますとホームページやブログに「3年間で1000人以上の相談を受けてきました」と自己アピールしている方です。皆さん冷静に計算してください。1000人を3で割ると年間約333人で、月に換算すると約28人で、25日間営業としたら1日約1人~2人の相談と言うことになるのです。どうですか?人気のカウンセラーに思えるでしょうか?1000人と言う数字で凄いと思っている方は、1000人と言う数字を見て人気のカウンセラーなんだと、まんまと相手の作にハメられているのです。このようなウソをつく方も⑤の自分の利益が目的になるウソとなります。そんなつもりはないと言う方は④の勘違いや知識不足のウソですので、いち早く気づいてください。このような許せないウソをつく方は、小さいウソでも正当化するため、その上にウソの上塗りをしなければならなくなります。このウソが酷なった方は、虚言症(ヒステリー神経症)になっている可能性があります。(⑥のウソです)この症状の特徴は、実際の姿以上に自分をよく見せようとして、注目されたい、尊敬されたいがために平気でウソをついてしまったりする強い虚栄心があります。それと、都合が悪くなると、体調が悪くなります。原因不明のめまいや偏頭痛を訴えてきます。この症状だと思われるのが、作詞、作曲せずにゴーストライターが行っていたことで詐欺罪の疑いの「盲目のベートベン」がこの虚言症に思えます。他に似た症状で作話症(ミュンヒハウゼン症候群)で、本人は、ウソを言っている自覚がなく、ありもしないことを話したりする人です。「iPS細胞を使った世界初の心筋移植手術を実施した」とウソをついた森口氏がこの症状です。ウソには、許される可能性が高いウソと許せないウソと心の病気からくるウソがあるのです。ウソを付く事は良くないのですが、人付き合いや保身などウソは、人間関係を上手くしていくため、時には必要なウソとなりうるのです。
ゲシュタルト療法
ゲシュタルト療法
「視点を変えて見ると世界が広がる」
人生で行きづまった時、人間関係で悩んでいる時、スランプに陥った時、皆さんは、どの様にこの困難をのりこえておられるでしょうか?心理学では、ゲシュタルト療法(ドイツ語で「かたち」「全体性」という意味)を用います。「今ここ(現在)」に注目し、どの様な事が現在の自分を抑圧しているか「気づき」を与えて行きます。下記の絵を見て下さい。
ルビンの盃:白い部分に注目すると「盃」が見え、黒い部分に注目すると「向き合った顔」が見えます。しかし、全体像として注目すると、そのどちらでもあります。
絵の見る視点を変えることで色んな見方ができます。一度これに気付けば瞬時にその存在を発見できココにヒントがあるのです。例えば、「苦手な人」「嫌いな人」と思っている相手に対して背をむけてしまうのではなく、違う視点に立って見るともっと別の世界が、存在していることに気付くことができます。
★どちらの円がきになりますか?★
欠けている円がきになりませんか?
人は、欠けている部分ばかりを見てしまいます。
「欠けている所」
「足りている所」
全て受け入れている人が、
本当のプラス思考になれます!
減点的
「できて当たり前」
「できなければならない」からスタートする
加点的
「できなくても気にしない」
「できるのにこしたことはない」からスタートする
ゲシュタルトは加点的考えです。
それでは、この「ゲシュタルト的」な視点を持っている有名な方のお話をご紹介いたします。
●メジャーリーガーのイチロー選手●NHKの番組で、スランプを脱出する方法をお話されております。
「スランプに陥ると、ライトスタンドから観客として自分を見つめます。」
「ライトスタンドの観客席から、バッターボックスにいる自分と相手のピッチャーを眺めます。」
「客観的な立場から、バッターボックスにいる、スランプに陥る自分を見ることで、主観的な立場では、気づくことができないことに気づくことができるからです。」
ピッチャーに対してどう向き合っているかです。自分の欠点は、自分では、分からない事がおおいものです。他人から見れば直ぐ分かる欠点ですが、他人は、なかなか欠点を指摘してくれません。
相手の視点で、自分を見ることで、今まで気づけなかった事が見えるのです。
●宇宙飛行士の野口聡一さん著書●「宇宙においでよ!」のどうして宇宙に行くの?から一部引用
ぼくは自分が「小さなアリ」になったつもりで考える。地面に一本の線が描かれていて、アリさんが行列して歩いているところを想像してみてほしい。その線の上に、小さな石ころが落ちていたとする。もし先頭アリさんが、直線上を前後に動くことができないアリさん(一次元アリさん)だとしたら、そこから先に進めない。つまり石ころは世界の終わりを意味する。そこに、前後左右に行ける2次元アリさんがやってきます。2次元アリさんはその石を見ていいます。「横にまわっていけばいいじゃないか」。そして2次元アリさんはその石を超えてまた先に進むことができます。
今度は、石が無限に左右につながった壁があったとします。2次元アリさんはそこで立ち止まって進めなくて困っています。前後に行っても左右に行ってもその壁の向こう側にはいけません。
2次元アリさんにとっては世界の終わりです。どうしていいかわからない。そこに今度は、前後左右そして上下にも行ける3次元アリさんがやってきました。3次元アリさんはその壁を見ていいます。「乗り越えればいいじゃないか」と。そうして、3次元アリは横にずっとつながっている壁を乗り越えてさらに新しい世界に進むことができました。
野口さんが言いたいことは、今、直面している問題は、「別の次元」で見ると、突破口が開け、ちがう次元で考えて見る。行きづまったら「別の視点から見る」ことがとても大切ということです。
私は、この比喩から改めて人生の生き方を学んだような気がしました。皆さんは、どうでしょうか?
人生で行きづまった時、人間関係で悩んでいる時、スランプに陥った時は、一歩下がって違う視点で見方を変えて自身の世界を広げてから物事や相手と関わる方法を決めても遅くはないと思います。