心理学(恋愛/ビジネス)
ビクトール・フランクルのロゴセラピー
ロゴセラピー働く意味とは?
Q1. 現在の会社では規模が小さいので、価値の高い仕事ができません。転職すれば、自分の可能性をもっと発揮できると思います。
[フランクル]仕事の価値は、その大きさとは関係ありません。仕事を通して人生に与えられた使命をどれだけ果たせているか、それだけが重要なのです。
※活動半径がどのぐらい大きいかということが重要なのではなく、人間がその使命圏をどれほど満たしているかと言うことが重要なのです。仕事の大きさではなく、与えられた持ち分において、自分に授けられた使命をまっとうできているかが、重要です。
Q2. 上司からアドバイスをもらえなかったり、提案に賛同してくれる仲間がいなかったりすると辛いです。
[フランクル]孤独な時間を持つ必要があります。孤独において人は自分自身に目覚めることができるからです。また、孤独なしには、他者との真の出会いも不可能です。※人間は孤独でなければならない。そうしてはじめて自分は独りではないし、また独りではなかったと言うことを知ることができます。人間は、自分を支えてくれている人が周りに存在していることを忘れがちな生き物です。自分を支えている存在を忘れてしまうと、「私はなんて孤独だろう」と感じてしまうのです。
Q3. 最近どの仕事をしていてもうまく行きません。
スランプに陥っております。
[フランクル]悩み苦しむスランプの期間をどのように過ごすかが重要です。
あなた次第で、その期間が大変意味深い時間に変わりうるからです。
※スランプに陥った時間を乗り越えれば、やがて過去になります。砂時計の真ん中は絶えずザーッと砂が落ちている部分が「現在」で、「未来」は、砂時計の上部で未来はこれからどうなるか分からない、「過去」は砂時計の下部で過去は取り消すことができないです。
しかし、今後の財産として、その過去を思い出すと解決のヒントになる時もあるのです。
Q4. もっとお金が欲しいです。そうすれば、まったく違う人生になるのではないかとおもいます。
[フランクル]お金は手段にすぎず、目的にはなりません。あなたのお金をあなたの人生にとって意味あるものにするかどうかは、あなた次第です。
※お金は本来、人生の目的ではないです。自分の人生を意味あるものにし、人生に与えられた使命を果たしていくための手段です。金銭を増やそうとすると衝動に駆られて金銭を追求し続けた結果、多くの人が金銭の奴隷となり金銭に支配された人生を送ります。
ヴィクトール・E・フランクル(霜山徳爾・訳)『夜と --ドイツ強制収容所の体験記録』(みすず書房、1956/新装1971)【原著初版:1947年】
ヴィクトール・E・フランクル(池田香代子・訳)『夜と霧』(みすず書房、2002)【原著・改訂初版:1977年】
『夜と霧 』(1947)、『死と愛―実存分析入門 』(1946)、より参考し引用