心理学(恋愛/ビジネス)
論理療法
「考え方を変えることで気持ちが楽になる!」
ビリーフシステム(価値・評価基準)の改善
自分で、枠を作り制限し過ぎていませんか?固定観念に囚われていませんか?このような考え方をイラショナル・ビリーフ(非合理的固定観念)と言います。例えば「失敗してはならない」「世の中は公正でなければならない」という思いを持っていると、それが満たされなかった時に悩むことになります。
イラショナル・ビリーフは過度な願望、期待「~せねばならない」「~であって欲しい」と事実を混同するのです。このような混同的な考えを持っていますとストレスが溜まる一方です。私のカウンセリングルームに訪れる6割の方は、このイラショナル・ビリーフ(非合理的固定観念)の考えを持った方が多いです。それと、プラス思考を無理に自分に言い聞かせ続けている方もこのイラショナル・ビリーフにハマっている事に気づかず苦しんでいる方も多いようです。「プラス思考になりたい」という切なる願いは、「プラスで物事を考えられない」という自己催眠(自己暗示)を逆にかけています。例えば「眠らなくてはいけない」と思えば思うほど、実は「私は眠れない」という暗示を意識の底(無意識)でかけてしまっているのです。無意識の世界では、その状態をその通りに実現させてしまいます。つまり「私は眠れない」という無意識に暗示をかけてしまっているのです。このような願いは、すべて逆の結果としてかなえられてしまうことになります。これらはすべて自分にかける暗示の仕方が間違っているからです。これを心理学では、「努力逆転の法則」と言います。多くの人がこの努力逆転の法則のワナにはまってしまっているのです。そこで、この考え方を変える心理療法「論理療法」を処方致します。この心理療法は、ラショナル・ビリーフ(合理的信条)へと変えてゆくのが役割で、「文章記述を書き換える」ことをします。マイナスの文章(非合理的固定観念)を書き出して、プラスの文章(合理的固定観念)に書き変えてもらいます。例えば、「失敗してはいけない」という非合理的固定観念の文章を書いたとします。プラスの文章(合理的固定観念)に書き換えますと「失敗しないことにこしたことはない。」「失敗してしまう時もある」と最後の文章「~してはいけない」を「~するにこしたことはない」「~してしまう場合もある」などに書き換えるのです。つまり、失敗しないほうがいいが人間だから失敗することもある。だから失敗から学び人は成長するのです。すると、多くの方は「なるほど確かに気持ちが楽になりました。」と感じてもらえます。それともう一つ、努力逆転の法則にハマっている方は、プラスの言葉で「私はプラス思考な人間だ」と無理に自己啓発せず、マイナスの言葉をまず書き出し、それからプラスの言葉を考えて書き出します。例えば「私はマイナス思考でダメな人間でした」が「今ではプラス思考で考えられる人間になりつつある」と現在進行形にプラスの言葉を考え書き出してみましょう。この心理療法を継続的に行うことで、マイナスで考え難い思考に変容して行きます。考え方を変えることで気持ちが楽になります。
※ビリーフシステムに善悪をつけるのは無意味です。
ビリーフシステム(価値・評価基準)の改善
「~せねばならない」「~であって欲しい」
例えば、「遅刻してはいけない」
「あいさつは必ずすべき」など
それは、個人の偏ったこだわりです。
自分のビリーフシステムに固着すると
人間関係を悪化させる原因となります。
ですから、相手の行動にイライラしたら
「自分は今、相手のビリーフシステムに飲み込まれている!」
と自分と相手を切り離して考えることで、イライラや敵意、悲しみ
を感じるストレスが減少して、気持ちが楽になります。