心理学(恋愛/ビジネス)
アドラー心理学
★目的論★
過去の原因を探るのは解説にはなりますが、解決にはつながりません。
何が原因で行動を起すことを考えるより、何を目的として、
その行動を起こすのかを考えることをアドラー心理学では目的論と言います。
過去の原因が現在に大きな影響を及ぼすというフロイトが
提唱する「原因論」の考えとは真逆の発想です。
アドラー心理学は、「人間の行動には、その人特有の意思を伴う目的がある」と考えております。
人が、「何かをしよう」と決意する時は、必ず未来に向かっての意思が働き未来志向になります。
意味づけを変えれば未来は変えられる
原因ではなく目的に目を向けるのです。
みんなが同じ世界で生きていると思って
しまいますが、そうではなくて、それぞれ
の人が意味づけした世界に生きている。
★全体論★
“意識と無意識”“理性と感情”“心と体”は
分けられない存在である。
全体論とは、人は心の中が矛盾対立する生き物ではなく、分割不可能な存在であると
アドラー心理学では考えています。
アドラーは、人の心の中に矛盾はないといっております。
“意識と無意識”“理性と感情”“心と体”もすべて繋がっていて、お互いを補い合う存在で、
心と体など全て繋がった一つのものです。
●アドラー名言●
身体と心は、一つの全体の分割できない部分として協力する。
★ライフスタイル★
アドラーは性格と言ってしまうと持って生まれたものであって変えにくいイメージが付きまとうので、
あえて性格のことをライフスタイルと呼びます。
ライフスタイルとは、 自分の思考・感情・行動・生活の様式また、
人生観・価値観・習慣などを含めた個人の生き方です。
人は誰でも、より良い存在になろうと目的を持ちそれを目指し行動しております。
ですが、その行動は、人により違いがあり個性的なものです。
アドラーは、人それぞれの目標設定と達成の仕方を「ライフスタイル」と呼びました。
ライフスタイルは、生まれてすぐに形成し始めますので、本人は、意識することなく形成されます。
しかし、何か思い通りに行かないことやトラブルに遭遇すると、それを解決するためにその人の
「ライフスタイル」が現れます。ライフスタイルにしたがって、考えや行動を決めて行きます。
●アドラー名言●
人生が困難なのではない
あなたが人生を困難にしているのだ
人生はきわめてシンプルである。
★ライフタスク★
ライフタスク(人生の課題)は3つ!幸せは他者への関心から生まれる!
人は他者に関心を持たなければ幸せになれない!
①仕事(ワーク)のタスク
生産活動(役割・義務・責任が問われる取り組み)職場だけにととまらない。
遊びも、仕事のタスクに分類できます。大人にとっても遊びは大切な活動です。
※仕事に取り組むための課題や問題点
②交友(フレンドシップ)のタスク
身近な他者(上司、同僚、部下、友人、隣近所)とどう付き合うかという課題。
働こうとしないで友人と遊んでばかりの人達同士の付き合いは、本当の人間交流とは言えません。
人間同士の本物の触れ合いではなく、価値観が合わないと思えばすぐに別れてしまいます。
交友タスクが良好な人は、お互いに尊敬しあい、信頼しあい、協力して生きている状態のことです。
★劣等感★
劣等感は、生き辛さの原因になります。
自分は他人より劣っていると主観的に思うこと。理想や目標と現実とのギャップから湧き出る陰性感情。
自分をくるしめているものの正体は劣等感です。
しかし、劣等感は、悪いことばかりではない!
劣等感と、うまく付き合えれば、飛躍の原動力になり大きな力にもなります。
他者との比較からも生じる劣等感をアドラーは、理想の自分と現実の自分とのギャップが“劣等感”と提唱しております。
その“劣等感を健全的な劣等感”としてバネにしてプラスにいかすことができます。
自分の中の問題として健全的な劣等感として捉えてみることが大切です。
★優越性の追求★
人は、常に自分のためになることを追求して生きています。
たとえ、その方法を誤ったとしても、今より優れた存在に
なりたいと思って生きているのです。
この生き方をアドラーは「優越性の追求」と呼びました。
●アドラー名言●
全ての人を動機づけ我々が我々の文化へなすあらゆる貢献の水源は、優越性の追求である。
人間の生活の全体は、この活動の太い線に沿って即ち、下から上へマイナスからプラスへ敗北から勝利へと追行する
「優越性の追求」と対(つい)をなすものが「劣等感」です。
この2つは、人間なら誰もが持っているもので、努力や
成長の刺激になります。但し、追求の仕方を誤ると我々を
苦しめてしまうものとなります。
★劣等コンプレックス★
劣等感を言い訳にして、自分の課題から逃げ出すこと。例)太っているからモテないし、不幸なんだ!
劣等コンプレックスとは、見かけの因果律を立てて、自分が取り
組まなくてはならない人生の課題から逃げようとすることです。
AであるならBができない
AでないからBができない
※因果律:何らかの事象が起こるには、必ずそれに先立ってその原因となる事象が存在しているという原則。
★優越コンプレックス★
自分は人より優れた存在だとひけらかす態度をとる。よく自慢話をする。欠点の指摘ばかりをしてしまう。
自分を実際よりも優れているように見せようとする!
学歴や肩書を誇示する人。高価なブランド品を持ち歩く人。
自分の人生で一番輝いていたことばかり持ち出して過去の栄光にすがりつこうとする人。自分の手柄でもないのに、あたかも自分の手柄のように自慢する人を優越コンプレックスといいます。
●他者からどう見られているのかを非常に気にする人
●いつも自分が注目されたいと思い込みたい人
●自分で自分についての理想を高くしょうとする人
●始めから高いハードルを作ってしまう人
●自分に価値があると思いたい人
現実的な所で努力をしていないのに、そこを飛ばしてしまい難し
い大学に挑戦している自分がすごくいいのだと思う人なのです。
一番やっかいな優越コンプレックスは!
「相手の価値を貶(おとし)めることで、自分を優位に立たせる人」です。
これを”価値低減傾向”と呼びます。
※先鋭化:思想・行動などが急進的、過激であること。
「自分の不幸を自慢してばかりする人」「イジメ」「差別」もです!
★対人関係論 (社会統合論)★
人の行動は、対人関係の課題や問題を解決するために行われている
という捉え方を対人関係論と言います。
●アドラー名言●
究極的には、我々の人生において対人関係以外の問題は
ないように見える そして、それらの問題は我々が他者に
関心を持っている時だけ解決できるのである。
アドラーは、人間の悩みは全て対人関係の
悩みであると断言します。
例えば、
死は、愛する人との別れ=対人関係です。
どんな問題も行きつく先は対人関係である。
自分の体形が悪いとか、どうとか考える
ことは、対人がいるからです。
孤独ですら他人が居るからこそのことです。
一人で生きて居られたら孤独感はないです。
◆理想的な人間関係「横の人間関係」築く◆
<尊重ではなく尊敬する>
相手の地位や能力を尊重して扱うのではなく
無条件に相手を尊敬し、礼節をもって接する。
礼節:秩序、礼儀、ルールなどを守る
尊厳:価値ある人と思う心
<保護・指示ではなく協力する>
頼まれていない限り、相手の人生には口や手を出さない。
頼まれたらできるだけ共に問題解決の援助をする。
<信用ではなく信頼する>
条件付や見返りのある信用関係ではなく常に相手の行動の
背後にある善意を見つけようとし、根拠を求めず無条件に信じること
<同意・同情ではなく共感する>
相手の関心、考え方、意図、感情や置かれている状況などに関心を持つ
★承認欲求★
褒められたい」「認められたい」という欲求
●アドラー名言●
人間は自分自身の人生を描く画家である
それが、どんな絵になろうとも全て自分自身で引き受けるしかないのです。
●人は自分と比べてしまう人は!●
自分はつまらない人間だと知り
それでいいじゃないかと思う(自己受容する)
人間は、他人と比較する動物だと割り切り
それが、できたら次に、相手の頑張りを認めることです。
相手もきっと不安や苦悩を抱えている!
相手の頑張りに目を向けると妬ましかった相手が
自分を高めてくれる存在に変わります。
相手を通して自分を見つめ直すことができます。
★課題の分離★
●アドラー名言●
降っている雨を傘で防ぐことができても雨が降る
ことを止めることはできない、他者の感情も雨と
同じで、いくら力で抑え込もうとしても、それを
変えることはできない。つまり他人の課題に無理
に踏み込まず、課題の分離をすべきである。
★共同体感覚★
「居場所がある」「人の役に立てる」「人から信頼される」と思える場所で生きている感覚があること。
共同感覚を高く持っているほど精神的な健康に近づけます。
けして、自分本位の行動ではなく「この行動は相手のためにもなるかも?」と考えられることです。
●アドラー名言●
我々のまわりには他者がいる そして我々は他者と結び
ついて生きている 人間は個人としては弱く限界があるので
一人では自分の目標を達成することはできない 人は、弱さ、欠点、
限界のためにいつも他者と結びついているのである
自分自身の幸福と人類の幸福のためにもっとも
貢献するのは、共同体感覚である。
他者を仲間として見ている人は、そこに居場所を見つけ仲間たちのために貢献しようとします。
このように他者を仲間と見なし、そこに自分の居場所が、あると感じられることを“共同体感覚”と
アドラーは呼びました。生きる喜びや幸福は、他者との関係からしか得ることができない!
そのためには「自己への執着」を「他者への関心」に切り替えてゆく必要あるとアドラーは考えた。
当時の心理学は、心の分析をすることでしたので“共同体感覚”とは「人はいかに生きるべきか」
を聞いた心理学者は「それは、科学ではない」とアドラーのもとを去ったそうです。
●自己受容●
ありのまま自分を受け入れる
私しと言うのは、これから先もずっと私しなのです。
どんなに癖があっても、この私を受け入れていく
自分が人と比べて劣っていると思っていると、
共同体の中に入って行けない、他者との関係の中に入って行けない
何とかして、自分の短所だと思うところを長所に置き換える
トレーニングをしないといけない
例えば、「優柔不断」と言う人がいたら、「優柔不断」ではなく
「慎重に物事を考える力がある」人ですと置き換える
そうすることで、自分の性格を見直すことで、そんな
自分を受け入れられるようになります。
●他者貢献●
自分が何らかの形で貢献していると感じられる
例えば、このグループに慎重に考えられる人が
いないといけないから私が貢献しようなどです。
●他者信頼●
他者に貢献するには仲間だと信頼できないといけない
他者が仲間でないと思っている限り貢献する気にはならないのです。
・自己受容・他者貢献・他者信頼の3つはセット!
★認知論 (仮想論)★
人間は、自分の主観的な意味づけで物事を把握します。
そして自分自身や世界(人・人生)に対する見方・考え方・価値観のことを
私的論理(プライベート・ロジック)と呼びます。
私的論理とは、その人特有のメガネのようなもので見ていることで、
前向きにでも否定的にでも、誰もがゆがんだものの見方をしていると
アドラー心理学では捉えております。
★勇気づけ★
自分や他者に対して困難を克服する活力を与える勇気づけは、自分や他者の誰かに対して
困難を克服する活力を与えることです。単に「褒める」ということではありません。
「褒められたから頑張る」のでは、いつまでも褒めてくれる誰かに依存したままです。
そうではなく、自立した人間として、自分で自分を「自分は出来る」と考え、
そのように行動できるようになることが大切なのです。
勇気づけの目的は、自分で課題を解決できる力を養うことで、
自分で自分を勇気づけられる人間になることです。
<勇気づけする>
●加点主義になる!
●相手の長所を引き出す!
●結果ではなくプロセスを重視する!
●協力的!
●失敗を受容する!
●聴き上手になる!
NLP心理学
NLP心理学とは?
1970年代のアメリカでジョン・グリンダー博士とリチャード・バンドラー博士が共同開発した最強コミュニケーション心理学です。
ジョン・グリンダー博士とリチャード・バンドラー博士は天才的なセラピストである3人をモデルにしました。
その3人とは!
精神科医で天才催眠療法家『ミルトン・H・エリクソン』
ゲシュタルト療法の創始者『フリッツ・パールズ』
家族療法の母『ヴァージニア・サティア』
その3人の天才が使う
「言葉づかい」「行動パターン」「無意識の扱い方」を観察、研究し、
さらに言語学・心理学などを取り込み、誰にでもすばやく、簡単に、
しかも実践的に遣える心理学『NLP』を生み出しました。
NLPが最強コミュニケーションスキルと言われる由縁はここです。
そのスキルはさまざまな分野において活用され、セラピスト、カウンセラー、経営者、ビジネスマン、教育者、政治家、弁護士、スポーツ選手など、多くの人たちが応用し、驚異的な結果を出しています。
例えば、アメリカのクリントン大統領は自身の演説に取り入れました。
彼は立ち振る舞いから、話す内容の組み立て、そして民衆の記憶に残る話し方など、多くのNLPスキルを自身の演説に活かしていました。
■NLPを学んだ有名人■
(米)クリントン大統領、(米)レーガン大統領、(故)ダイアナ妃
(南ア)ネルソンマンデラ大統領、(ノーベル賞受賞者)マザーテレサ
(世界NO1コーチ)アンソニーロビンス、(テニス)アンドレ・アガシ
など数々の人たちがNLPで成果を挙げています。
NLPを簡単に説明しますと
Neuro-Linguistic Programming
(ニューロ・リングウイスティック・プログラミング)
のイニシャルを取ったもので日本語は「神経言語プログラミング」といわれます。
Nは『ニューロ』神経を意味し『五感』と考えてください。
Lは『リングウイスティック』、つまり『言葉』を指します。
Pは『プログラミング』を意味します。
NLPは『五感』と『言葉』と『プログラム』と深い関係があり、
わかりやすく表現すると
『五感と言葉が脳のプログラムを作ったり起動させる』
と考えることができます。
NLP発祥の地アメリカでは『脳の取扱説明書』ともいわれています。
NLP心理学用語
★地図と領土★
『地図』は、「体験世界での解釈」地図→解釈
『領土』にあるのは、現実社会の「事実」領土→事実
地図は、領土ではない!
同じものを見ても、3人いれば3通りの捉え方や、感じ方がある。
私達は物事をありのまま見ているわけではなく、
それぞれ持っているフイルターを通して、自分なりの見方で捉えている。
★ラポール★
★ラポールの築き方の技術を知る★
心理学では、相手と自分の心の間に架け橋を作ること、
心のつながりを実感することの意味として使われます。
ですので、コミュニケーションにはラポールの構築が必須です。
➀キャリブレーション
相手をよく観察することで、今の心の状態を知る。
非言語(しぐさ、姿勢、表情、声の調子)から読取る。
②ペーシング
相手のペースに合わせる。しぐさ、話す早さ、うなずくスピード
③ミラーリング
相手と同じ動作を行う。動作を真似ることですが相手に気づかれないように、
自然に行うこと。例)手を組んだり、足を組んだりです。
④バック・トラック
オウム返し、相手の話した内容の中のキーワードになる言葉を返す
ことで、自分の話をしっかりと受け止めてもらっているという安心感
を持たせることができる。
★キャリブレーション★
コミュニケーションにおける観察力をやしなうために、相手の心理状態を
『言語以外のサイン』から見分けるための情報を『キャリブレーション』と言います。
コミュニケーションを成功させる方法として、相手のどこに注目すべきかをノウハウ化
しているわけです。
●それぞれのキャリブレーション(観察)の仕方!●
・「見る」キャリブレーション。「視覚」を使ったキャリブレーション・
顔の表情、顔色、目の動き、話を聞く姿勢、ジェスチャー、くちびるの様子、
手足などの動き、腕組、しわ、緊張してないか、リラックスしているか
・「聞く」キャリブレーション。「聴覚」を使ったキャリブレーション・
声のトーン(高い、低い、激しい、緊張したトーン)、話すスピード
(早い、遅い、中間)、話のリズム、口数、語尾、間のとり方、話の内容、
呼吸が(浅い、深い、早い、遅い)話のくせ(へー、ほー、など)
・「感じる」キャリブレーション。「感覚」を使ったキャリブレーション・
体温、空気感(空気を読む)、手の感触(握手した時)、身体の感触(ハグしたとき)
キャリブレーションは、会話をしながら常に行うことが大切です。
※但し、相手のことを「観察してやろう」とか「心の内を探ってやろう」と、
ジロジロ見ると相手に不快感を与えます。
目的は、「信頼感」を築いて会話をすることにあります。
キャリブレーションをすることで相手とペースを合わせいく
テクニックペーシングとミラーリングがしやすく、
相手のことをより深く理解できるように助けてくれます。
★ペーシング★
ペーシングとは、「相手とペースを合わせること」です。
人は、五感で理解し処理をしますので相手の動作をマネ(モデリング)する
ことで、相手の状態を知ことができます。五感で感じるものを合わせること、
例えば、同じ「調子」「方向や目線」「姿勢」「五感」など相手の潜在意識に
「合ってる、合ってる」と働きかけて、「安心できる」、「私は、理解されているんだ」
と信頼感(ラポール)をうながします。
それと、「さりげなく相手と同じポーズをとる」それだけでかなり場の雰囲気は同調していきます。
これをNLPでは、『ミラーリング』と言います。
1.表情、姿勢、手足の位置
笑っているか真剣そうか、
手は組んでるか、足はどんな状態か
姿勢や手足の位置を合わせる
2.動作、手足の動き
うなずき方、手の動き
手足の動きを合わせる
3.呼吸のスピード
速さは、リズムは、どこで呼吸
しているか相手と呼吸を合わせる
4.声の調子、話し方
大きさは、音色は、速さは、高さは
話のスピードと声のトーンを合わせる
5.言葉の中身、感情
感情の激しさ、高い、低い
表現・言い回し・同じ言葉を返す
相手の感情に合せて話を聞く
6.優先的代表システム
視覚を使っているか
聴覚か、身体感覚か
嗅覚か、視覚か
7.価値・信念・考え
相手の信念や明確な考え
価値観に同調する。
8.話の内容
話の内容を相手に合わせることで、相手の
経験に理解を持つていることを示す。
★優先的代表システムVAK3★
人間を感覚別にタイプに分けると
『視覚優先型(V=ビジュアル)』
『聴覚優先型(A=オーディトリー)』
『身体感覚優先型(K=ケネセティック)』
※五感の中には嗅覚・味覚も含まれますが、これらは『身体感覚』に含めます。
人間は、5つの感覚(五感)がありますが、気づくことなく無意識的に
優先して使ってしまう感覚があるというものです。
■状態はVAKによって作られます■
例えば、映画監督は、おもに『視覚情報=V』
と『聴覚情報=A』で映画を見ている人の気持
ち感情を作っていきます。
映画『ジョーズ』では、まずサメが人の足を引
きちぎったりする生々しいシーン(V)などを見せ
ます。そして、『あのバックミュージック』(A)と
ともに、沖の方からサメのヒレが迫ってきます。
すると、それを見ている映画の観客は、
『早く逃げろ!』(K)と恐怖心にかられた状態に
なります。つまり、五感が状態を作ります。
★ポジティブ・リフレーミング★
相手に欠点だと思わせない切り返し方
自分自身の意志では変えづらい『自分の行動、習慣、感情やその他のパターン』を
よりよい方向や望む方向に導くのに役立ちます。
『プラス』の言葉を使いこなす『ムリ』(欠点)を『できる』(利点)に変えるリフレーミング
例えば
(欠点)消極的→(利点)注意深く物事を考える方ですね
(欠点)せっかち→(利点)行動力のある方ですね
●リフレーミング●例文
(否定的)どうせできなを→(肯定的)きっと上手く行くと言葉を変えてみる
(否定的)もうダメだ→(肯定的)何とかなる
(否定的)あと5分しかない→(肯定的)まだ、5分もある
(否定的)心配しないように→(肯定的)安心してね
(否定的)間違えないように→(肯定的)正解できるようにしようね
●ポジティブ・リフレーミング●例文
(否定的)落ち着きがない→(肯定的)行動力のある
(否定的)神経質→(肯定的)繊細な、細やかな
(否定的)頑固者だ→(肯定的)信念を持っている
(否定的)意思が弱い→(肯定的)協調性がある
(否定的)飽きっぽい→(肯定的)流行に敏感な
(否定的)優柔不断→(肯定的)物事を慎重に考える
(否定的)怒りっぽい→(肯定的)情熱的、感情豊かな
(否定的)わがまま→(肯定的)自分に正直
★リーディング★
相手がさらによりよい状態にリードする効果的質問
<5W1Hの質問でリードする>いつ?どこで?誰が?何を?なぜ?どんな?
ホエンWhen(いつ?どんな時に?)
ホエアWhere(どこで?どこに?)
フーWho(誰が?どんな人)
ホワットWhat(何を?どんなことを?)
ホワイWhy(なぜ?どうして?何のために?)
ハウHow(どんなふうに?どうやって?どのように?)
※ホワイWhy「なぜ?」「どうして?」「なんのために?」は、
相手の考えや感情を否定する印象を与えるためカウンセリングでは使いません。
友達や職場関係などのコミュニケーションとして用いる
●オープンクエスチョンの活用●※How (どんな)の質問法
「はい」「いいえ」で答えられない質問をすることです。
「オープンクエスチョン」の質問!!
簡単に言いますと、「どんな感じがしますか?」「
どのようにしたらできると思いますか?」の様な質問です。
例えば、先週、映画に行った友達に「先週の映画は、良かった?」と聞いたとします。
友達は、「良かったよ」とか「良くなかった」といった返答をする方が多いと思います。
この質問は「はい」「いいえ」で答える「クローズクエスチョン」で、会話が広がりません。
「オープンクエスチョン」を使った質問を友達にすると「先週の映画は、どんな内容だったの?」
と聞くと相手により詳しく自由に答えてもらう事が出来ます。
「どんな」「どんな時」「どんなこと」「どのように」「どの位」など。
※オープンクエスチョンは、カウンセリングの傾聴の時に用い入ります。(ドアオープナな質問です。)
★ニューロ・ロジカルチェック★
ニューロ・ロジカルチェックとは、自分自身を知り、本質を確認することです。
現実の問題にどうしても一つの対応策しか考えられなかったり、解決策が
思い浮かばなくなった経験は、少なからず誰もが経験してるとおもいます。
そんなときに、一度外側から自分を見て『問題』や『行動』に対して自分がどんな
『関係』にあるのかを6つのレベルから自分自身の問題を深く探って考察します。
※ロバート・ディルツ博士が考案した神経学
人間の学習と変化レベルには6つの階層がある、という考えに基づいてる。
①環境
人が認識し、対応しなければならない環境要因。「自分はどこにいるのか」
環境要因が状況や制約を決定し、人はそれに基いて行動します。
②行動
自分がいま何をしているのか?自分のどんな行動が問題なのか!?
一切の思考の枠を取り外し、行動そのものについて考えます。
③能力
行動のために、自分がどんな能力を発揮しているのか?自分は、何ができるか?
例えば、『話す』という行動にも、『声を出す』『日本語を認識する』など
さまざまな能力が発揮されています。それらを細かく抽出していきます。
④信念・価値観
信念や価値観には、行動を制限している『思い込み』にもなっていす。
『自分は、男だから』『私は、女だから』『自分は、齢だから』『私は、母親だから』
など、そういう固定観念が自分を縛っていないか?
『自分が価値を認めてるもの』について、よく考えてみます。
⑤自己認識(ミッション)
自分が誰で、どのような役割があるか?会社や家庭、また一歩外に出た世界でも、
あなたの役割は変わってきます。その役割に求められる、本来の目的も異なります。
それらをひとつ、ひとつ検討して、『自分がやろうとしてることは正しいのか』を考えます。
⑥家族・仲間・社会・組織(ビジョン)
家族や仲間に対してどんな存在か、どんな価値観を差し出せるか?
社会に対してどんな貢献ができるか?について、よく考えてます。
★アウトカムの設定★
質問によって自分自身が目標とするゴールを明確にし、それに向って
具体的に何をするのかを探りだす、効果的なワークです。
●アウトカムの設定の段階●
人間の脳は、五感の神経を通じて情報を収集する
↓
五感の情報を整理・再構築して内部イメージ化する
↓
言葉による意味づけ(解釈)を行う
↓
プロセス(処理)を経て、思考・行動の指針
(物事を進めるうえで頼りになること)となる
↓
『頭の中の地図』を描きます。
これによって初めて、潜在意識に刷り込むように目標が書き込まれ
脳の自動ナビゲーションシステムが始動します。
『目標設定は、まず最初に五感で感じる』ことが大事です。
『言語化、文字化は、脳にとっては、最終確認』です。
●アウトカムの設定質問例●
①今から○年後、あなたの手に入れたい成果は具体的に何ですか?
『手に入れたい成果』として、自分の望む未来の状態を書きます。肯定的に述べる
こと、主体的であること(自分の行動によって達成できること)が、条件です。
②成果を手に入るために○○さんは、何をしますか?
成果が手に入ったことを証明するモノ、こと、証拠を聞いてます。
何をもって目標を達成したいと確認できるのかを答えます。
③それを手に入れると○○さんは、どうなりますか?
自分自身、人間関係や周りの環境がどう変わるか、具体的に答えます。
④○○さんが、すでに持っているリソース(資源)才能・能力・知識・資格等は何ですか?
『人は、すでに必要なリソースをもっている』をおもいだしながら、目標達成に
役立つリソースをあげてゆきます。
⑤成果を手に入れるために、○○さんにさらに必要なリソースは何ですか?
これから手に入れる必要があるリソースを手に入れるためのリソースもまた、
すでに自分の中にあるはずです。
⑥いま成果を手に入れるのを恐れる理由、制限をかけているものは何ですか?
望む成果を手に入れるのとに制限をかけているものを洗い出します。
自分を振り返り、目標達成の障害となりそうな精神的・物理的な要因
思考パターンなどをあげてゆきます。
⑦成果を手に入れることは、○○さんにとってどのような意味がありますか?
成果を手に入れることは自分にとってどのような意味があるのかを考え、
『メタ・アウトカム』を発見します。「○○を得ることで(することで)何が得られますか?」
⑧では、○○さんの最初にとる行動は何ですか?
最初の一歩として何をするかを明らかにします。
※4W1H(いつ、どこで、だれが、なにを、どのように)
★チャンクダウン(効果的な質問)★
チャンクダウンの質問例
・誰と行いますか?
・いつ行いますか?
・何を買いますか?
・どの位ですか?
・具体的に言うとどんなことがあるでしょう?
・どんな~
・どんなとき?
・どんなこと?
・どうしたら~ができますか?
・どのように
●話を具体化・明確化して気づきを促す。
●話の塊(かたまり)を小さくして理解、実行しやすくする。
「チャンクダウン」とは「塊(かたまり)」をほぐすことです。
話が漠然としているときに、話しを明確にするため、
「塊(かたまり)」をほぐし詳細を確認します。
★チャンクアップ(効果的な質問)★
チャンクアップの質問例
・そのことができたら、何が手に入りますか?
・そのことができたら、どんなことが起こりそうですか?
・それは、どんな価値がありますか?
・それは、どんなことに役立っていますか?
・それを手放したら、どんなことが起こりそうですか?
・~すると、どんないいことがありますか?
●目標・行動の意味合いを考えさせる。
●全体を見る。
●発想を広げる。
「チャンクアップ」とは、より大きな「塊(かたまり)」をつくることです。
★メタプログラム★
メタプログラムは、知覚のフイルターの中で最も無意識的の心理フイルターです。
記憶には、意識できる記憶と意識できない記憶があるようにメタログラムは、
全く意識することができません。
そのため、このメタプログラムは、私たちの個性を決定づける強力な要因です。
(スイスの精神科医・心理学者)カール・グスタフ・ユングの分析心理学をベースに、
キャメロン・バンドラーが考案したメタプログラムです。
メタプログラム(Meta Program)
「メタプログラム」とは、人それぞれが持っている
「固有の心理的プログラム」(固有の認識パターン)を意味します。
「メタ」とは、ギリシャ語に由来する「~より上の」「~を超えた」
などを意味する言葉です。
「プログラム」とは、 ここでは、人それぞれの「思考や行動のパターンを
生み出しているもの」を意味します。
●基本的なメタプログラム●
直感:そのものから別のひらめきが思いつく。
情報:情報を基に物事を決める。事実を重視
外向的:社交的・陽気・行動的心のエネルギーが外界に向いている人
内向的:控えめ・我慢強い心のエネルギーが自分の内面に向いている人
デソシエート(考える・思考型):物事を理論的にとらえる。
アソシエート(感じる・感情型):自分の好き嫌いで物事を判断する。物事をそのまま感じとる。
判断する:決断力がある、計画的・判断力、変化に弱い(嫌う)
受け入れる:臨機応変、協調性がある、変化に強い、自主性がない
複合的メタプログラムチェック
①方向性フィルター:積極的or消極的動機
②理由のフィルター:可能性or必要性
③参照枠フィルター:外的参照枠or内的参照枠
④チャンクサイズフィルター:全体情報or詳細情報
⑤関係フィルター:マッチングorミスマッチング
⑥時間の志向フィルター:過去or現在or未来
⑦時間の保存フィルター:インタイムorスルータイム
⑧興味フィルター:人or場所or物事or活動or情報
⑨確信フィルター1(表象系フィルター):視覚型or聴覚型or感覚型
⑩確信フィルター2(実証フィルター)1回or数回orある期間
★メタモデルの質問★
メタモデルの目的は、無意識のうちに省略・削除してしまった情報を
取り戻したり、歪曲( 物事をゆがめて見る事 )をしてしまった情報を
修正したり一般化によって設(もう)けられてしまった制限を取り除く
ためのものです。 その結果、相手に新しい視点で物事を考えてもら
うことができ、より幅広い可能性を発見させることが、できるのです。
何も問題のない状態や素敵な出来事には、使う必要はありません。
●[省略]された情報を取り戻す質問方法●
(省略)「誰が」「どのように」「何と比べて」など
と聞くことで省略は解きほぐされます。
[単純省略][比較削除][名詞化]
[不特定動詞][指示詞の削除]
●[歪曲]された情報を取り戻す質問方法●
(歪曲)「どうしてそう思うのか?」「何がそう信じさせるのか?」
などと聞き直すことで歪曲を解きほぐされます。
[因果関係][複合等価][読心術][判断]
●[一般化]された情報を取り戻す質問方法●
(一般化)一般化には「もし○○したらどうなるの?」
「何がそうさせないのか?」と言う質問で対抗する。
[全称限定詞][可能性の様相記号]
[必要性の除法助動詞][前提]