心理学(恋愛/ビジネス)
ビクトール・フランクルのロゴセラピー
ロゴセラピー仕事と幸福の意味とは?
Q1. 人生の目標を見失いました。
[フランクル]もう自分自身を見つめるのはやめにしましょう。何かに向かって動き続けることです。※ブーメランが、的を外れた場合にのみ投げた手のもとに、もどってくるように、人間もやはり、自分自身の使命を見失った場合にのみ、自分にもどってきて自己実現しょうとするのです。自分自身のことにばかり考えている人は「もっと幸せになりたい」などといつも思っている人は、獲物を外したブーメランのようなものだと言うことです。
重要なのは、動き続けること。「これは面白い」「興味がある」と思ったら、やってみること。
そして、与えられた仕事を全うすることが大事です。
Q2. 日々、職場の環境が急速に変化しています。その変化にこれからもついていけるか不安です。
[フランクル]未来がどうなるかは、誰にもわかりません。未来のことを思い、わずらうのはやめにしましょう。それはただ、余計な不安を生むだけです。
-
私たちは、どんな場合にも自分を変えて行く機会に恵まれているのです。自分を変えて行く自由があり、そして、誰もが自分のこのチャンスと自由を活用する権利があるのです。時代の変化は速いです。ですから、10年後の自分がどうなるか考え過ぎることに意味がありません。
-
今この瞬間に、あなたの人生が求めていることをどう答えるかです。
Q3. やりたいことがたくさんあります。でも、いつかできるだろうと思い、つい先延ばしにしてしまっています。
[フランクル]今、この瞬間は二度と戻ってきません。「やりたいこと」があるのなら、先延ばしするのはもうやめて、「今すぐ」それをしてください。
※もし人間が不死ならば、人は何事も延期してもよいことになる。つまり、何事も今、行う必要がなくなってしまうのです。自分の人生を意味や価値で満たすために必要なことは自分が有限な存在であることをリアルに自覚して生きることです。与えられたこの瞬間を大切に生きることです。
Q4. そもそも「人生の意味」とはなんでしょうか?
[フランクル]すべての人の人生に意味があります。しかしそれは、ある人の人生の、その状況にだけ当てはまる「独自の意味」です。すべての人のすべての人生に当てはまる「一般的な人生の意味」などというものは、存在しません。
※その人だけ与えられた独自の悩み苦しみをその人が自分自身の悩み苦しみとして引き受け悩み苦しみぬくことは、ほかの仕方では不可能な飛躍的な人間的成長の機会になります。
その成長のチャンスを逃がすことなく、あなただけの「人生の意味を」見つけて下さい。
ヴィクトール・E・フランクル(霜山徳爾・訳)『夜と --ドイツ強制収容所の体験記録』(みすず書房、1956/新装1971)【原著初版:1947年】
ヴィクトール・E・フランクル(池田香代子・訳)『夜と霧』(みすず書房、2002)【原著・改訂初版:1977年】
『夜と霧 』(1947)、『死と愛―実存分析入門 』(1946)、より参考し引用