心理学(恋愛/ビジネス)
ウソをつく心理
ウソをつく心理
心理コラム⑱「ウソをつく心理」
皆さんは、ウソをついた経験があるでしょうか?幼い時に母親に「ウソは泥棒の始まり」と叱られたことはないですか?しかし大人の世界では「ウソも方便だよ」と許されるウソもあると肯定します。
確かに正直過ぎると損したり、世の中には正直に言っても渡れない場合があります。しかし適度なウソはコミュニケーションを図る為にも有効な場合もあります。それでは、心理的なウソを紹介いたします。
①自覚したウソ
ウソだとわかっていて違う事を言うウソ
②意図したウソ
事実と違う事を相手に信じ込ませるウソ
③罪隠しのためのウソ
過失や悪事を隠すウソ
④勘違いや知識不足のウソ
知識不足や勘違いも結果としてウソになる
⑤目的がハッキリしたウソ
相手からお金をだましとる、自分の利益が目的になるウソ
⑥平気でウソをつく
根も葉もないような事をまことしやかに語るウソ※酷い人は虚言症
⑦誇張(こちょう)ウソ
うわさ話しや自慢話しなどを大げさに話すウソ
⑧引っかけのウソ
本当の事がわかっていても、笑いや冗談を言うウソ
⑨思いやりのウソ
事実を話すと相手を傷つける可能性があると考えてつくウソ
⑩人付き合いや保身のためのウソ※許される可能性が高いウソ
(合理化)
約束を守れなかった時などにする口実や言い訳のためのウソ
(その場逃れ)
やってしまった事に対して聞かれた時に
「やっていない」と違う事を言ってその場を凌ぐウソ
(予防線)
出かける場所や目的を偽りトラブルをさけるウソ
思いやりのウソや人付き合いや保身などのウソ⑦~⑩は、許される可能性が高いウソです。
①~③のウソは犯罪者に多く詐欺的な行為で許せないウソになります。
④のウソはウソの度合いにもよりますが許される時もあいますがこれも許されないウソになります。
⑤のウソは商売目的の許される範囲も多いですが、ボッタくりすると詐欺になります。
⑤の人は、フット・イン・ザ・ドアの心理的効果を使い匠に相手を騙す方がおられます。
商売に関しては許される面もあるのですが、私みたいな心の相談業務で、これを行う方は、許されないウソです。例を上げますと、「初回無料です」と無料で相談をする事で人を集めて、次も来てもらう(商売戦略)と言ったたぐいのものです。人は、無償でされたことは、必ず返したいと言う心理状態が働きます。それを臨床例に入れて自分の価値を上げる為に相談者を道具にする方です。このウソは⑤の自分の利益が目的になるウソです。他に似た例を上げますとホームページやブログに「3年間で1000人以上の相談を受けてきました」と自己アピールしている方です。皆さん冷静に計算してください。1000人を3で割ると年間約333人で、月に換算すると約28人で、25日間営業としたら1日約1人~2人の相談と言うことになるのです。どうですか?人気のカウンセラーに思えるでしょうか?1000人と言う数字で凄いと思っている方は、1000人と言う数字を見て人気のカウンセラーなんだと、まんまと相手の作にハメられているのです。このようなウソをつく方も⑤の自分の利益が目的になるウソとなります。そんなつもりはないと言う方は④の勘違いや知識不足のウソですので、いち早く気づいてください。このような許せないウソをつく方は、小さいウソでも正当化するため、その上にウソの上塗りをしなければならなくなります。このウソが酷なった方は、虚言症(ヒステリー神経症)になっている可能性があります。(⑥のウソです)この症状の特徴は、実際の姿以上に自分をよく見せようとして、注目されたい、尊敬されたいがために平気でウソをついてしまったりする強い虚栄心があります。それと、都合が悪くなると、体調が悪くなります。原因不明のめまいや偏頭痛を訴えてきます。この症状だと思われるのが、作詞、作曲せずにゴーストライターが行っていたことで詐欺罪の疑いの「盲目のベートベン」がこの虚言症に思えます。他に似た症状で作話症(ミュンヒハウゼン症候群)で、本人は、ウソを言っている自覚がなく、ありもしないことを話したりする人です。「iPS細胞を使った世界初の心筋移植手術を実施した」とウソをついた森口氏がこの症状です。ウソには、許される可能性が高いウソと許せないウソと心の病気からくるウソがあるのです。ウソを付く事は良くないのですが、人付き合いや保身などウソは、人間関係を上手くしていくため、時には必要なウソとなりうるのです。