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2020-02-18 10:04:00
バックナンバー[2015年執筆]心理コラム㉚「ビジョンとミッションを明確にして、小さい目標を着実に達成する
コンビニLAWSON滋賀(Free! paper)
ピーナビ2015年に執筆しました。
バックナンバー心理コラムを紹介!!
執筆者:滋賀カウンセリングHealingRoom373代表南敦規
(一般社団法人メンタル心理マイスター協会理事長南敦規)
会社・組織・団体で働いている人の悩みの相談をあげますと
「掲げる目標が高すぎてヤル気が出ない!」
「組織で働くメンバーの考えがバラバラで困っている!」
などです。
最初の「掲げる目標が高すぎてヤル気が出ない!」の問題は、
多くの会社・組織は、社員に高い設定を掲げるのか?それは、
「自分の手が届く範囲内の目標設定で仕事をするから業績が
下がらないようにするため」や「業績を上げるためには、
目標を高く設定して、自分は目標が達成できると心に言い
聞かせるとうまくいく」などと、このようなことが、
正しいことだと思い込んでいる経営者の方が多いのが
一つの原因だと思われます。
この考え方が組織にある限り”パワハラ”がなくならないと
私は思います。これは、目標設定の仕方に問題があります。
執筆者である私も過去に家電量販店の販売員を19年間やって
おりましたので、経験に基づいたお話しです。
目標を高く持つ事は大切な事です。
但し、高い設定をしたからと言って非現実的な目標を掲げて
もよくないです。
まずは「ビジョン(未来図)」として、高い目標を掲げるのです。
そして「ミッション(使命)」ビジョンに近づくための目的や
方向性を決めます。大切なのは「ミッション」を決める時に
「頑張れば何とか手が届く目標を決める」ことが大切です。
メジャーリーガーのイチロー選手が目標設定について次の
ようにお話されております。
「目標って高くし過ぎると 絶対にダメなんですよね。
必死に頑張っても、その目標に 届かなければどうなりますか?
諦めたり、挫折感を味わうでしょう。
それは、目標の設定ミスなんです。
頑張れば何とか手が届くところに 目標を設定すれば
ずっと諦めないでいられる。
そういう設定の仕方が一番大事だと僕は思います。」
とイチロー選手も同じような事を語っています。
いきなり大きな目標を掲げるのではなく、小さくて
実現可能な目標設定をして着実に達成することこそ、
結果的に大きな目標を達成する近道になるのです。
次に「組織で働くメンバーの考えがバラバラで困っている!」
例えば、組織で山登りをしたとします。
「私は、みんなに山登りの厳しさを伝えたい」
「私は、みんなと楽しく山登りをしたい」
「私は、山を歩きながら自然の大切さを伝えたい」
とメンバーのミッションがバラバラだと、
組織としての山登りは成りたちません。
ミッションをまず決めて、それを達成するための
目標や行動を決めていくのが組織の出発点になります。
そして山の頂上を「ビジョン」として、
組織のメンバーみんなの協力で大きな目標の達成を目指せる
ことで、共同体感がもてる組織や職場が増えると思います。