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2019-02-23 22:39:00
バックナンバー[2016年執筆]心理コラム㊻「自立とは頼れる人(依存先)を増やすこと」
自立とは頼れる人を増やすこと!
辞書で自立という言葉を
調べると、他への従属から
離れて独り立ちすること。
他からの支配や助力を
受けずに、存在すること。
一見すると正しい定義の
ように思えますが、
頭の中だけで考え出した、
実際には役に立たない
「机上の空論」のように、
私は感じます。
他への従属から離れて
独り立ちして収入を得たり
他からの支配や助力を
受けずに収入を得ることは、
不可能だと思うからです。
内山節著書
半市場経済成長だけで
ない共創社会の時代に
依存先が1カ所しかなかったら、
頼るほうも頼られる方も大変。
だからこそ、広く浅くいろんな
ところに依存することこそが、
本当に理想的な「自立」である
と書かれています。
一般的に「自立」とは、依存
しなくなることだと思われがち
ですが、誰にも頼らず一人で
生きていくことが、一人前の
大人だと本当に言い切れる
のでしょうか?
私は、心の相談カウンセリング
を通して人はけっしてひとり
では生きられないということ、
そして、一人でなんでも出来る
人になるのではなく周りの人に
頼ることが出来る人になることが、
大切なことだと気づいたからです。
頼れる人を増やすことこそが、
自立なのです。
アダルトチルドレン
(共依存・機能不全家族)
という人間関係依存という
神経症があります。
厳しい父親のもと
強固なルール・
モラハラ・DVなど
で育てられ、助けを
求めてはいけない
というところまで、
自立洗脳され視野
を狭められ何でも一人で、
できるようになりなさい
という親の影響下で育った
人は、自分自身では何も
決めることが出来なくなり、
誰かに支配してもらわないと
何も出来なくなって
しまうのです。
このことから、
アダルトチルドレンの人は
依存するダメな人と思われ
がちですが、人に頼る仕方が
よくわからず依存先が一人の
人に集中してしまう傾向があり、
頼られる側が疲弊
(心身が疲れて弱る)
ので、それを上手に分散
することが自立だと
気づけない状態なのです。
ですから、人は一人で
生きているわけじゃないので、
自分ができないことをできる
人に頼ることで、相手が活かされ、
そのことに「ありがとう」
「助かりました」と感謝の
言葉を伝えることで、
相手は他者貢献ができ、
人に頼ることは自分も相手も
活きていくことになるのです。
但し、5つの不健全なふれあい
方で、人に頼ることは
良くありません。
①依存的
誰かのせいにする 他者責任の人は、
(劣等コンプレックス)
②甘え
べたつき、なれなれしい、
他人に頼ってばかりの人は、
(他者依存的)
③支配的
自分の言うと通りにならないと
荒れる人は、(優越コンプレックス)
④電話(メール・SNS)魔
なにかと電話する
メール・SNSをする
人は、(プロセス依存)
⑤相手かまわず自分の境遇を
述べる愛情乞食自慢話する人は、
(優越コンプレックス)
頼られる側が疲弊(心身が疲れて弱る)
頼り方は避けましょう。
誰にも頼らずに強がっている人が、
一番弱かったことに気づきます。
自分なりに頑張ってきた上で、
できない部分、助けてほしい
部分があるなら周りの人に「助けて」
と勇気を出して頼って下さい。
自立とは周りの人に頼ることが
できる人なのです。
<執筆者>
一般社団法人メンタル心理マイスター協会
代表理事 南敦規
君も人生のマエストロになれる(書籍出版)
著者:南敦規
2018年10月上旬書籍を出版
Amazonで購入→君も人生のマエストロになれる(書籍)
君も人生のマエストロになれる執筆者
一般社団法人メンタル心理マイスター協会 理事長南敦規
http://shigacounseling.jp/
一般社団法人メンタル心理マイスター協会
HP:https://shigacounseling.jp/