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2018-04-16 07:45:00
バックナンバー心理コラム⑤「夢と金縛りの関係」
コンビニLAWSON滋賀(Free! paper)雑誌
ピーナビ2012年8月号に執筆しました。
バックナンバー心理コラム⑤を紹介!!
執筆者:滋賀カウンセリングHealingRoom373代表南敦規
(一般社団法人メンタル心理マイスター協会理事長南敦規)
心理コラムが、皆さんの人生のヒントになると幸いです。
バックナンバー心理コラム⑤
「夢と金縛りの関係」
私のカウンセリングルームに訪れる方に
「目が覚めたのに、体がまったく
動かなく、金縛りになりました。」
と言う話しをする方は、珍しくありません。
この体験をした方は、心霊現象と思う方が
多いのですが、この問題は、生理学的に説明
できる現象なのです。
眠りがけ(睡眠)、起きがけ(覚醒)の移行期に
起こる入眠時幻覚を伴う睡眠麻痺(金縛り)と
呼ばれています。
この状態を入眠時レム睡眠と言います。
金縛りは、霊的や異常な出来事ではなく、
睡眠麻痺 と呼ばれる、科学的な説明が
つく現象なのです。
筋肉が完全にゆるんでいても脳は活発に
働いているレム睡眠のときに、何かの拍子で
完全に意識が覚めると、金縛りの状態を
自覚するのです。
金縛りは健康な人でも、寝つく時刻や目覚める
時刻が不規則だったり、疲労が激しいときに、
この金縛りが起こりやすくなります。
もし、金縛りが起こってしまったら、意識的に
目を動かすと早く抜けられるそうです。
それでは、人が夢を見る状態を生理学的に
まとめてみますと
●レム睡眠(浅い睡眠状態)は、脳の中に
蓄えられた記憶情報がランダムに想起され
脳がつじつまを合わせるようにストーリーを
作りあげた夢を見る。
●ノンレム睡眠(深い睡眠状態)は、
レム睡眠のようなストーリー性のある夢
とは異なり「思考」に近い夢を見ます。
但し、ノンレム睡眠は深い睡眠状態ですので、
夢としての記憶は、ほとんどなく、
レム睡眠からの夢の記憶がほとんどです。
●入眠時レム睡眠(浅い眠りから不意に起きて、
もう一度眠りに落ちる状態)は、不規則な生活や
体の疲労、不眠症状などが続いていたりすると
睡眠麻痺(金縛り)や悪夢を見てしまう。
金縛り(睡眠麻痺)は夢を見ている状態と一緒なのです。
悪夢は、精神的なストレスが悪夢を作ると
考えられています。
夢は、危機的な状況に対処するための予行演習である
というユング説もあります。
心理学には、夢を分析することで、その人の心的状態
を分析する「夢判断」があります。
夢判断の仕方は大きく分けると3つの分析学に別れます。
①精神分析学(フロイト)抑圧された願望が暗示
されたものを夢で見る(無意識)。
②分析心理学(ユング)意識を補完し心のバランスをとる。
無意識には未来の指針や警告を含む
意識←→個人的無意識(コンプレックス)・普遍的無意識(元型) 。
③個人心理学(アドラー)権力に対する願望が
夢に現れる(無意識)の3つです。
夢分析をすることで、心のバランスや抑圧された願望に
気づく事ができます。
あと、夢を覚えておいて記録しておくことで潜在意識と
顕在意識の間の情報のやりとりが活発化し、
日常生活の中でヒラメキやカンが冴えてくることがあります。
日常生活では体験しない刺激が脳に送られ、
脳機能が活性化するそうです。
ちなみに私も自分の夢を記録しております。
いろんな気づきを夢からのメッセージから受け取れます。
一般社団法人メンタル心理マイスター協会
ホームページ→http://shigacounseling.jp/