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2018-04-01 19:16:00

心理コラム62セレンディピティで幸運を引き寄せるソチ銀メダリストのスノーボード竹内智香さん

コンビニ滋賀ローソンに設置の
地域情報誌ピーナビに連載中の
心理コラムの紹介です。
今回から全文公開致します。



心理コラム62

「セレンディピティで幸運を引き寄せる
ソチ銀メダリストのスノーボード竹内智香
さんのモチベーションの勧め」

ソチ銀メダリストの竹内智香は

2016年3月6日、ドイツ開催の

W杯で左膝前十字靱帯を断裂する

スノーボード人生を左右するほどの

大怪我を負って、選手生命を脅かす

大けがに襲われた時、彼女はひとこと

「切れてよかった」と言って、

ソチでの銀メダル以降、

モチベーションを保ち続け、

一度も弱音を吐かずむしろ

楽しんで、取り組み

「怪我をしてよかった」と

竹内智香さんは、そう語って

いたそうです。

「怪我をしてよかった」と起きた

出来事に対して肯定的意図を持った

「意味付け」が出来た受け止め方を

されております。

モチベーション心理学の

“セレンディピティ”的な思考を

持たれております。

セレンディピティ

(serendipity)とは?

素敵な偶然の出会。

予想外のものを発見する。

ふとした偶然をきっかけに、

幸運をつかみ取ることです。

今回の心理コラムは、

神秘的な話ではなく、ごく単純な

お話で、誰もが運(幸せ)を

引き寄せる心理学のお話しです。

幸運な人たちの思考と

行動パターンを臨床実験をしている

心理学者リチャード・ワイズマンは、

とある町のコーヒーショップの

入り口にわざと5ポンド紙幣を落とし、

運と偶然のチャンスの関係を調べる

実験を行いました。

被験者に、コーヒーショップに入って

コーヒーを飲んでもらうという、

ごく単純な実験と伝え被験者の隣には、

実業家が座り、知り合うチャンスが

あるという設定になっています。

Aグループの人は、事前調査で

「自分は運が良いと思う」と答えた

人達で、店の入り口にわざと

落としておいた5ポンド紙幣に

気づき、そして店に入るなり、

成功した実業家と話が、

はずみました。

Bグループの人は、事前調査で

「自分は運が悪いと思う」と

答えた人達で、5ポンド紙幣に

気付けなく、店に入っても誰とも

話せなかったと言う実験結果が

出たそうです。

つまり自分は運がいいと思って

いる人は、仕事も人間関係も

出会いのチャンスに気づき、

更に多くのチャンスに恵まれます。

目の前に起きた出来事に対して、

ラッキーか、アンラッキーかを

決めている訳ではなく、起きた

出来事に対してどう言う意味付け

をするかによって、人生が

変化するのです。

竹内智香さんのその後は、大きな

問題もなく順調に回復し、

スノーボード選手はもちろん

アスリートにとって致命的な

怪我を負ったにも関わらず半年後

の2016年9月には雪上練習に

復帰し大怪我からの驚異的な

スピード回復を見せました。

平昌(ピョンチャン)オリンピック選手

にも選ばれスノーボード女子パラレル

大回転で見事5位入賞!

あの大怪我から想像もつかない幸運を

掴みとられました。

著者:一般社団法人メンタル心理マイスター協会 

理事長 南 敦規

一般社団法人メンタル心理マイスター協会
ホームページ→http://shigacounseling.jp/